先週の土曜日に、NHKBSプレミアムで放送された、
「究極の青を巡る旅」で紹介された青の世界。
「青の洞窟」など、水が放つ青以外にも、
地上にはまだまだたくさんの「青」があるのですね。
世界遺産、フランスのシャルトル大聖堂のステンドグラスのブルー。
このブルーは今では出せない色だと地元の方は言います。
なぜなら長年のカビやほこりが加わった色だから、だそう。
「この色を再現したければ8世紀はかかる」と地元のおじいさん。
まあ、自然現象が生んだ色には違いない・・・です。
自然の青、ガラパゴス諸島に生息するアオアシカツオドリ
魅力はもちろんこの青い脚。
食べている魚の成分でこういう色になるのですが・・・
脚のブルーが濃いのは魚をたくさん獲れる証拠なのか、
ブルーが薄いオスがダンスをしてもメスは興味を持ちません。
そんなメスの目の前に現れた鮮やかなブルーの脚。
よし! 君に決めた! とばかりカップル成立です。
さて、観光地として人気が高いのはモロッコの青い街シャウエンですが、
番組では地元のリポーターが、
1,000キロ以上離れた村のトゥアルグ族を訪ねます。
サハラ砂漠に暮らすベルベル人のトゥアルグ族は、
もともと交易によって生計を立てていました。
独立により国境が定められて遊牧民族に転身後も、
部族の誇りである藍染文化を大切に伝え続けています。
遠方からの客をもてなすときに正装の青を身に着けます。
イスラム教徒なので来客にお茶を出すのは男の仕事。
14歳の息子さんも、たのもしい藍染文化の後継者・・・
藍染文化のある日本でも国産ジーンズは天然の藍染です。
日本では農耕作業時の虫よけとして藍が染料に使われ、
モロッコでは日差し除けとして布に藍を使うそうです。
美的効果ではなく人の健康を守るための自然色なのですね。