棚からぼた餅の経験

わたしの魅力は口だけではなく、実行力。


現役時代、世の中が不景気になり、会社もやむを得ず給料の2割をカットする。


それでなくても、薄給の中小企業のわが社、

社員全員、生計の目処が立たず

途方にくれている。


ただ一人悠然としている私を見て、先輩、あなたは平気な顔してるが 生計にご心配は?


当時より、会社の経営を批判し、そのたび左遷の連続、当然、多額の営業手当が全部カット。


そのつど徹夜アルバイトで凌いで来た私、


でも今回は、真面目で愛社心一杯の、後輩の生活まで侵す事態。


会社は勿論、残業もなく全員定時に退社せざるを得ない以上、営業員全体の収入の苦難。


私は、退社後、天王寺のラーメン屋の元締めのところに行き、貸屋台車を引いて、御堂筋のかたわらで

ラーメン屋をやるつもりだと。


私の部下全員、私もやりたいって。


でも、交渉に時間がかかってるうちに、事態も解消、でも、私はいざって時に、私を信頼してくれた、後輩の皆の意識を知り、感激をしたものである。


私の、口だけではない、実行力を見ていてくれた証だったんだろう。


今ではセピヤ色の想い出。


いざって時の信頼が、棚からぼたもちの形で現れた一瞬である。

 

 

 

 

 

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