【牛乳】

 

五味:甘

五性:平

帰経:心・肺・胃

 

 

まず基本

五味:酸・苦・甘・辛・鹹

 味によって、体にどんな働きをしてくれるのかをしめす

五性:寒・涼・平・温・熱

 からだを冷やすか温めるかをしめす

帰経:肝・心・脾・肺・腎

 からだのどこに効くのかをしめす

 (一般的にいう臓器とは少し違って、東洋医学でいう五臓)

 

牛乳の場合

五味は甘=筋肉・精神の緊張を緩める 滋養強壮の働きもある

五性は平=体を温めも冷やしもしない

帰経は心=精神活動をコントロール

   肺=水分代謝の調節

   胃=消化吸収

   

ここからわかることは

「甘」の性質があって「心」に働くため、精神の緊張をゆるめる

つまり、不安や緊張を和らげる

消化吸収や水分代謝の調節に働くことから便秘や肌の乾燥にも良い

という感じでしょうか

 

ただし

この【牛乳】って、どんな牛乳をさすのでしょう?

まず、牛さんから絞ったままの乳汁は「生乳」牛

「生乳」のみを原料とした飲料を「牛乳」といい、脂肪分によってさらに分類されます

・成分無調整牛乳:乳脂肪分3.0%以上:無脂乳固形分8.0%以上

・成分調整牛乳:乳脂肪分1.5%以上:無脂乳固形分8.0%以上

・低脂肪牛乳:乳脂肪分0.5%以上1.5%以下:無脂乳固形分8.0%以上

・無脂肪牛乳:乳脂肪分0.5%未満:無脂乳固形分8.0%以上

 

「生乳」「牛乳」「乳製品」を原料としたものを「加工乳」といいます

・加工乳:無脂乳固形分8.0%以上

 クリームやバター、脱脂粉乳などの乳製品を加えたもの

 

「生乳」「乳製品」を主原料に、牛乳以外の原材料もつかわれているものは「乳飲料」といいます

・乳飲料:乳固形分3.0%以上

 ビタミン・鉄・カルシウムなどの栄養を強化したものや、コーヒー・果汁・糖を加えたもの

 

この分類でいえば、薬膳でいう【牛乳】は「成分無調整牛乳」か「生乳」だとは思いますが

両者の違いを考えてみましょう

 

生乳をパック詰めして流通できるようにする工程は以下のようなものが一般的です

①清浄化:遠心分離器にかけて汚れや不純物を取り除く

②均質化:乳脂肪の粒子を細かく砕いて均一に分散させ、クリームが浮くのを防ぐ

③殺菌:120~130℃で2~3秒の高温殺菌 

 

薬膳の性質は『黄帝内経』の時代には基礎ができていたそうなので

紀元前後ということになります

そのころの牛乳は「生乳」でしょうから、やはり、あまりに加工したものでは

記載されている性質と同じと考えてよいのかは悩ましい・・・ 

 

工場での工程によって、脂肪球は砕かれ、タンパク質も変性します

最近では、②均質化を行わない ノンホモジナイズ牛乳

     ③殺菌温度を下げて 63~66℃で30分殺菌する低温殺菌牛乳があります 

無殺菌牛乳なんてのもあるんですよね~

お高くて、入手もしずらいので、今までの人生でも1~2回しか飲んだことはありませんが照れ

 

 

ネット内には、生乳でなくてもいいですよって記事も見つかりますが

薬膳の効果を考えて牛乳を選ぶなら、こうした加工方法まで考えたいものですねビックリマーク