PLAN 75   ★★★★

 

 

キャスト

 

倍賞千恵子

磯村優斗

河合優実

ステファニー・マリアン

 

 

 

 

 

 

 

 

高齢社会が国の財政を圧迫し

皺寄せがきていると恨む若者によって

老人が襲撃される事件が相次ぐ

 

政府は75歳以上の老人が死を選択することができる制度

通称〈プラン75〉が国会で可決される

 

ホテルの清掃員として働く角谷ミチ(倍賞千恵子)は

夫と死別し慎ましく暮らしていた

同年代の同僚たちと健康診断に行くと

〈プラン75〉のCM広告が流れていた

 

 

 

一人がリゾートホテルのパンフレットを取り出し

〈プラン75〉を申請するともらえる10万円で

最期に贅沢をしたいという

 

 

職場で突然稲子が倒れ病院に運ばれる

それをきっかけにミチと高齢女性2人も高齢を理由に解雇される

突然職を失ったミチは家の立ち退きも迫られ

不動産屋を何軒も回っても

高齢のミチに部屋を貸してくれる人はなかった

 

 

 

やっと見つかった職は夜の交通整備の仕事

高齢のミチにはこたえるのだった

退院した稲子に電話もかけても応答がなく

ミチは稲子の家を訪ねると机に突っ伏したままの稲子の姿があった

 

 

 

故郷フィリピンに夫と娘を残し

日本で介護士として働くマリア(ステファニー・アリアン)

生まれつき心臓が悪い娘の手術のためのお金を必要としていた

紹介されたのは〈プラン75〉の関連施設の仕事を紹介される

 

 

 

〈プラン75〉の申請窓口で働くヒロム()

長いこと音信不通だった叔父が〈プラン75〉の申請にやってきた

動揺を隠せないヒロムに

上司は3親等内は担当できないと担当を外される

 

 

仕事も住む場所もないミチは〈プラン75〉を申請することを決意

コールセンターの瑤子(河合優実)から連絡がくる

ミチは死別した夫の話など

洋子を話し相手に決められた15分間楽しそうに話す

 

瑤子はミチの人柄に触れて情がうつり

最後の電話で涙声になりながら

やめることもできると伝えるがミチの決意は変わらない

 

 

 

翌朝、ミチは施設に向かう

 

同じ日、ヒロムも叔父に頼まれ車で施設まで送り届ける

葛藤しながらも引き止めることができずに送り届けるが途中で引き返す

ヒロムが施設に着き

叔父を探していると途中で目が覚めてしまったミチと目が合う

そしてその隣のベッドに息を引き取った叔父の姿があった

取り乱したヒロムは叔父を抱えて施設から出て行こうとする

 

 

 

 

そこにマリアが通りかかり

施設から出るのを手助けする

叔父を横にのせて走りながら火葬場を探すヒロム

スピードを出しすぎて警察に引き止められてしまう

一方、目を覚ましてしまったミチは

一人施設を抜け出し決意したかのような表情で夕日を見つめる

 

 

 

 

 

 

センセーショナルというかセンシティブというか

〈プラン75〉なるものに驚いた

 

〈プラン75〉とは

満75歳から生死を選べる制度

家族の承認も不要

火葬や葬儀代も無料

公的な窓口に行けばすぐに申し込むことができる

支援金10万円を支給され

アフターサービスも受けられる

この制度の詐欺が横行するんだろうな

 

安楽死を認めている国もありますが

厳しい審査がある

愛の不時着」でセリがスイスに申し込みに行き

断られました

 

 

 

〈プラン75〉のほうはゆるゆるのシステム

おまけに遺体が廃棄物として

処理されていることが判明する😱

 

死ねばわからないとはいえ

やはりそれなりに葬ってほしい

日本では制度自体が倫理的に問題なのに・・・

 

 

 

 

世の中にはいろいろな理由で

生きづらい人たちがたくさんいるであろう

そんな人たちに死の選択肢が与えられたら・・・

生きる手助けをする制度と

人生を終わりにする手助けをする制度

 

後者を選べば神の怒りに触れるでしょうか

家族がいればとても承認はできないですが

 

 

ピンピンコロリという言葉

高齢者の方がよくぽっくり逝きたいと言われますが

この制度だと苦しまず楽に逝けるとして・・・

いざ自分でその日を決められるんだろうか

 

介護されるのも

人としての尊厳がどこまで保たれるのか・・・

 

ミチは結局、生きる方を選びましたが

生きていく手立ては見つけられるのでしょうか

 

高齢者がもっと温かい気持ちで寿命を全うするまで

生活できる世の中になればいいのですが・・・

 

2025年には5人に1人が75歳以上

日本は長寿ですからね

 

医療がどんどん進歩し寿命は延びる

でも子供は増えない

ユニクロやニトリでは

どんどんより温かい商品が開発

でも地球は温暖化