こんさまの【一心如鏡】 -27ページ目

こんさまの【一心如鏡】

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きょうは久しぶりの昼出勤である。・。・

12時を少し回ったくらいに家をでた。・。・

信号のない路地を右に曲がると下り坂にさしかかる。・。・

下りきると1面緑色の田んぼが広がる。

その中の一本の農道を走る。

500メートルぐらいのまっすぐに延びた細い道だ。・。・

そのずーっと先の方に目をやると、道が水に覆われているのが目に入る。・。・

  逃げ水

近づいても近づいても逃げて行く水溜まり。・。・

夏の気温が高い日に見られるんだ。

子供のころはまっすぐで車があまり走っていない道が沢山あったから(田舎だから)よくみたものたが、最近ではなかなか見られない。・。・

久しぶりに見た田舎の光景。
相変わらず熱い日々が続いている。・。・

10時間労働がほぼ2週間過ぎた。。。

だいぶ疲れが溜まってきて階段を駆け足で昇れなくなってきた。。。

まあもう少しの辛抱かなあ。・。・

暑さのせいか去年よりしんどく感じる…ん?歳のせいかな??。・。・

2丁目の住宅街の突き当たりを右に折れると花壇がある。

濃い紫色の花が目に飛び込んでくる。

   桔梗

夏の花である。

花壇の桔梗は数十本まとまって咲いている。
田舎の山の林の中で見る桔梗は、大抵一本単独で咲いている事が普通だった。

まとまって咲いているのも綺麗だが、林の中の薄い日差しの中で、1本だけ、すうっと細い茎を伸ばしポッと紫色の花をつけた燐とした立ち姿は格別の美しさがある。


「1番好きな花は?」
その女性は

   「桔梗…」


いまでもまだ好きなんだろうか。・。・

二昔も前の事だからもうその会話は忘れているかもしれない。

今でも夏、その花を見かけると思い出す。。。
林の中に燐とした立ち姿の一本の桔梗のような、あの面影を…。・。・

我青春の1項。・。・
約4年ぶりの故郷である。。。

身内に不幸があったので帰らざるを得なかったのだ。。。

高台にある実家や周りの風景は違和感はない。   

高台から見る景色は、今の時期ならば一面緑色の田園やその中にぽつぽつと集落があるはずである。。。


   が…!

何も無い!

ただ白茶けた地面がずーっと向こうまで続いている…。

震災後初めての故郷はその面影を全く無くしていたのです。。。


ただ遠くで傍観せざるを得なかったことが、淋しさと一抹の悔しさが、じわっと胸の奥に押し寄せてくる。


何もない道を走っている。。。

ここまで波が来た!とゆう所を境目に全く景色が変わる。


あの日、屋根によじのぼり屋根ごと波に流されている人に、助けたくても助けられなくて ごめんよーと声をかけたら、流されている人が、元気でなーと叫んでそのまま流されてて行ってしまった、とゆう話を聞いた。その人は今も見つかっていないらしい。

助けられなかったひとは、その声がいまも耳から離れないという。
流されて孫の手をしっかり握り締めていたつもりが、自分が助けられたときには孫の姿はどこにも見当たらなかったおじいさん!

助かった人達にも、深い悲しみと傷を残した。。。

わずか2日間の帰省だったが複雑な思いで故郷を後にした。

今度の帰省はいつになるかは未定だか、今度は家を流されたり身内を失った友達とかと会って話を聞いてみようと思う。。。
いまは聴くことしかできないが、少しでも故郷の友と想いを共有できればいいかなあと思う。。。

マスコミ情報とは余りにも違う現実がたくさんあるとゆうことも事実なのだから。。。