FGO ナウイ・ミクトラン139 | ヒロこぼら/FGO/バンドリ/ウマ娘他のゲームブログ

ヒロこぼら/FGO/バンドリ/ウマ娘他のゲームブログ

日々のゲームのことを物語調で綴っています。主なゲームはFGO、バンドリ!ガールズバンドパーティ、ウマ娘となります。ゲストと真面目なヒロこぼら、ハチャメチャこぼら、廃課金猫ゴマたち猫がどのように関わるのかを楽しんで頂けたら幸いです。それでははじまりはじまり〜

これは第二部第7章ネタバレを含んでいます。


公開からかなり日が経っているため、大半の方はクリアされていると思いますが、まだクリアしてないよ!って方は、まずゲーム本編をクリアしてからにしてください


ブログストーリーは基本的に本編に沿って構成されてはいますが、うちの猫たちが登場する関係でストーリーがifモードになっています。


FGOをプレイしていない方や、それでも気にしないって方はいいのですが、私としてはできれば本編を見てからこのブログストーリーを見ていただきたいなぁと思ってますね。


以上、宜しくお願い致します。













大平原

ディノスたちがORTに立ち向かっていく。
温厚なディノスがなぜ・・・


時は少し遡る・・・
チチェン・イツァーに集まっても、ただ死を待つだけだったディノスたちを最初に鼓舞したのはヴクブである。だが、ディノスたちは煮えきらない。


ヴクブが諦めかけたその時である。

?:そんなの気持ち次第で変わるだろ、生き物なんだから。賢すぎて一周まわってんぞ?おまえら…

その声の主は恐竜王だった。
結果は変わらないが、意味は残る。死に抗うために死にに行くことは無駄ではない。最後だと判った上で終わりに向かうことは、必ず意味はあると恐竜王は説いた。

さらに・・・

恐竜王のその言葉にディノスたちは立ち上がる。それは生きるためというよりも、生きた意味を残し終わりを迎える決断をしたのである。

ディノスたちはNFFサービスの銃器を手に取り、よりORTにダメージを与えられる武器に改造した。


その光景はコヤンスカヤが驚愕するものであったという記録が残っている。

その後、恐竜王はヴクブに乗り、ディノスと共にチチェン・イツァーを出撃。夕日で赤く染まる大平原でディノスたちは1人、また1人と倒れていった。


桜花:アナタが、ここの王?
恐竜王:あぁ?オレが王に見えねぇって言いたいか?異世界の女・・・

桜花:あははっ!まさかです。異世界って何で解るですか?
恐竜王:あ?・・・あそこに見たことがある猫がいる…それでだな。そうか、生きてやがったか

桜花:・・・なるほどです
恐竜王:ところで・・・何の用だ?
桜花:加勢しに来たです
恐竜王:あ?異世界が加勢だと?大人しくカルデアの加勢でもしてな

桜花:それはしないです。この人類の加勢をしに来たです。それがカルデアのためになろうと、なかろうと…知ったことではないです

恐竜王:・・・勝手にしろ・・・

桜花:異世界の神代理として、桜花が加勢する!これより猫とそのサーヴァントは味方!攻撃なきように!


これが桜花のORTへの宣戦布告である。
こぼらヤミキング果心居士ヤマトタケルが、ORTへ攻撃を開始する。
心強い援軍には違いない。中にはこぼらを背中に乗せ戦うディノスまで現れていた。


桜花:・・・鏡よ!映し出す者に神の加護を!


桜花が攻撃に参加した記録はない。なぜなら、これはここの人類の戦いだから。その手助けとなる攻撃手段が、こぼら、ヤミキング、そしてサーヴァントの果心居士、ヤマトタケルである。


果心居士:未来のマスターとは…まだ一緒に戦えてまセん・・・今のマスターは…私を知りまセん。でも…お役に立てるなラ・・・
果心居士:赫(あか)き眼まなこを見開いて、鋼の骸が花開く・・・
果心居士:此処にて、お覚悟召されよ! 
果心居士:絡繰外法・・・
獅子奮迅!


ヤマトタケル:桜雪・・・どこかで見ているか?君がいたら、あのORTとやらと…どう戦っていた?ギミックを剥ぎ取る天叢雲か・・・もちろん、それだけではなかろうが…見てみたかったな・・・
ヤマトタケル:刮目せよ 其は命、其は開闢の雫にして星を成すもの・・・
ヤマトタケル:絶技!八岐怒涛!

オウカの民があの時、同じように戦っていたなら…おそらく桜花が加護を与え、その戦いを今のように見守っていたのかもしれない。かつて、護る戦いすら起きず滅びたオウカの民と、生きた意味を残し終わりを迎える決断をしたディノス・・・

この差はどこで生まれたのか…


桜花(これ、リーダーとしての資質・・・かもしれないです。あの王がそれを可能にしたですね。あの時、お父様もお母様も桜雪お姉さまもいなかったです。いたら・・・戦ってたです?オウカの皆・・・)


その疑問に答える者はいない。桜花は戦うディノスたちをORTの攻撃から最大限護った。その姿はあの時をやり直しているようであった・・・


しかし、ディノスたちにORTは止められなかった
ORTはダメージを負いながらも、大平原を通過していった時に戦いは終わった・・・

生き残った者はいた
だがそれは結果的に生き残っただけで、無傷の者や軽症の者はいない。数分後、数時間後に訪れる、確実な命の終わりを受け入れながら…

恐竜王は、ククルカンと最後に会話を交わした後に消滅。ヴクブも戦死したと考えられる。

桜花は地上に降り、涙を流した。彼女にはこうなる結末は見えていたから…もし、あの時、オウカの民が戦っていても、この光景が広がっていたであろう。
それが解っていたから・・・

しかし、結末は同じだった。それなら戦わせてあげた方が幸せだった?それを彼女はずっと・・・考え悩みながら生きてきた。それが判ったからこそ、桜雪やテノチティトランは行くように促したのかもしれない。

そこに1人の神が降り立った。


ククルカン:なぜ力を貸したのです?アナタが戦う必要はなかったでしょう?異世界の神よ

桜花:・・・かつて私の世界で戦争があったです。私は不戦の誓いを守り…いえ、戦って滅びる未来が見えたから…戦わなかったです・・・

ククルカン:・・・・・・

桜花:それが…その決断が、一つの都市を…そして地球を滅亡に導いてしまったです。それを悔いてたです…そしてそれが心残りでした…どうしてあの時、このように一緒に戦ってあげなかったのか

ククルカン:でも、ここにあなたの世界の民は一人もいないでしょう?

桜花:・・・ですが、彼らは私の民にそっくりです。だから、手助けをしてあげたかったです。それだけなんですよ?でも、もうそれも終わり…つかれたです・・・

ククルカン:アナタ、猫!?
桜花:えぇ今のは死ぬ前の私ですから…今の姿はですよ?
ククルカン:そうですか・・・最後に聞きますね?その心残りは晴れましたか?

桜花:少しは・・・それを完全に晴らすことはできないです。だって彼らはオウカの民ではないですから…でも今は満足です。あの時の答えが…ようやく見つかったです。戦わなければならない時は戦う…それが答えです

ククルカン:・・・そうですか

桜花:さて、私は帰るです・・・待たせてる人がいるですよ・・・アナタはどうするんです?決断の時は近いですよ?悔いのない御決断を・・・
あー、あと、桜花は神じゃないです。神代理です

ククルカン:・・・・・・
(神代理…ですか・・・それほどの力がありながら神じゃないなんて・・・)


異聞帯の女神異世界の神代理の対談は終わった。
異聞帯の女神は飛び立とうとしたが、あるディノスを見つけ近づいて行く。

そこには眼鏡をかけたディノスが倒れていた。彼がどのような戦いをし、どのような戦果を上げたのかは記録に残っていない。
終わった戦場でククルカンと最後に会話したディノスがである。

彼は彼女に最後のお願いを言った

―――どうか私たちに、最後の夢を。物語を生み出せなかった私たちに、目を奪われるような姿を見せてほしい。それが・・・何も残さなかった私たちに与えられる、ただ一つの神話です。

彼の正確な絶命時間は不明である。


チチェン・イツァーの戦いは終わった。多くの犠牲を払った戦いであったが、意味がなかった訳ではない
彼らの記録には残らなくとも、たとえORTを倒せなくとも、彼らの戦いには意味があった

ORTを弱らせるほどの猛攻・・・カルデアは絶対に忘れないだろう。彼らはそのバトンを受け取ったのだから…

現時点でディノスがどれだけ生き残っているのかも判明していない


The end


出演
ククルカン
恐竜王

果心居士
ヤマトタケル


おまけ1
・猫の終戦

ヤミキング:おい・・・生きてっか~?
こぼら:にゃんとか〜

ヤミキング:あーあ、これで終わりかぁ。最後までいてやりたかったがな・・・
こぼら:ぐだ子にゃら、大丈夫にゃん

ヤミキング:だな・・・

桜花:お疲れさまでした。さぁ、帰りましょう?後はアレに任せるです

ヤミキング:まったく・・・お転婆娘はいくつになっても変わらんなぁ~オレの冥界でバカ騒ぎしやがった、あの頃のままだ

桜花:・・・うるさいです!さっさと帰らないと死んじゃうですよ?もう転移も使えないでしょう?

こぼら:にゃね~
ヤミキング:やれやれ・・・帰るか・・・
頑張れよ~ぐだ子〜!!

こぼら:負けるんじゃにゃいにゃよ~!

ヤマトタケル:・・・私もそろそろ時間のようだ。桜雪にまた会おうと伝えてくれ

桜花:ありがとうです。ちゃんと伝えるです
ヤマトタケル:うむ、もちろん、君ともな・・・

桜花:・・・果心…ちゃん?消えかかって…

果心居士:あ、マスターやっと、そう呼んでくれマシタね?・・・またいつか・・・

桜花:そうですね・・・またいつか会いましょう…いぇ、私が必ず召喚しますです

果心居士:はァい・・・待ってマすね?またこの先の未来でお会い・・・シましょう・・・

そう言い残して果心居士は消滅した。

未来から一番最初に来たサーヴァント、果心居士は奮戦した。からくりを使った、その見事な戦いっぷりをカルデアが観測したという記録はない。だがそれは桜花こぼらヤミキングが知っている。

あの時、カルデアで最初に会ったのが、桜花の父の師匠と、姉の桜雪であったのは神のイタズラなのか…歴史を変えたために起こったことなのか…それを知る者はいない

ヤマトタケルは桜雪と共にミクトランにやって来て暴走した桜花と戦い、桜雪の代わりにORTと勇敢に戦った。

そしてカルデアのミクトランでの旅路に最初からいた猫たちもこの戦いで終戦を迎えた

だが、カルデアの戦いはまだまだ続く・・・


おまけ2
・未来での再会・・・2

風雲からくりイリヤ城から数日後・・・

果心居士:・・・あなたがマスターですか?
桜花:ありがとう。貴女はちゃんと役目を果たしてくれたです♪
(・・・やっぱり、何か大暴れした記憶があるですね…ひょっとして、過去が変わったですか?桜雪お姉さまが来てくれて感謝です。さて、カルデア…協力はここまでです。まだ桜花との決着は付いてないですよ?ちゃんと認めさせなさいです)

果心居士:そうナの?よく解らないけれど、それなら良かった・・・
桜花:そう・・・貴女は覚えてないんですね
果心居士:???

桜花:気にしないでです。果心ちゃん。これからはずっと一緒です!

果心居士:はァい。よく解らないけど、マスターと一緒は嬉しいデす
桜花:うん、さぁ、行くです!
果心居士:はァい

桜花(果心ちゃんは全く覚えてない・・・確かあの時もそうだったです・・・)

桜花は自分が果心居士を召喚した時のことを思い出していた。その時も自分のことを覚えていなかったから・・・

過去に召喚された時、自分の役目を覚えていたのは使命感からだったのか、それとも桜花自らが鏡を使って過去に送ったからなのかは解らない。もしかしたら偶然だったのかもしれない。

桜花(でも、ありがとです・・・)

そう心の中でお礼を言った桜花であった。


おまけ出演
果心居士


あとがき
チチェン・イツァーの戦いが終わりました。
この戦いはプレイヤーも助かったと思います。
彼らはORTのHPゲージ一つを削りきりましたから。

長かったORT戦もいよいよ終戦間近です。
どんな戦いが待っているのでしょうね。
そして、当初からいた猫たちの戦いも終わりを告げました

桜花は異世界の神のようなもの。でも本人が言ってるように神ではありません。そこも、このナウイ・ミクトランで明らかになると思いますね。


果心居士はイリヤ城は取り上げませんからねぇ…活躍の場がなくて…でも、桜花と戦わせたくなかったのでこうなりました。ここで少しでも書けて良かったです。

おまけ2は、未来のお話。
あの、前の果心居士ピックアップの未来はどうなったのか…結論を言うと、今回の桜花が関連してる部分は変わってます
だから彼女の記憶も変わってます。

それが解るのが、
(・・・やっぱり、何か大暴れした記憶があるですね…ひょっとして、過去が変わったですか?)
と言う部分です。桜花は神の子だから、それに気付けるのではなく、そういう神器を持ってるからになります。

未来の桜花が、記憶が上書きされていくのが気持ち悪い…みたいに言ってたのは、それでですね。

また、瑞穂ちゃんが言ってましたよね?
これは早まったのかって。神だから気付けるのではないことが、これで解ると思います。

もし、桜花FGOにいない未来になったら…どうなるのか・・・答えは簡単です。果心居士を召喚した事実は動かないので、別の召喚者が桜花に協力を求めて過去に送る…というものになります。

当然会話内容は変わるとは思いますけどね(笑)そんなに難しく考える必要はないですよ?

あ、最後にこれだけ。ミクトランに来た桜花とおまけ2の桜花は別存在です。時系列的には、おまけ2の桜花→ミクトランに来た桜花になります。

ちょっとややこしいかもですが、ピックアップの順番がそのまま時系列になってるんですよ?


次回1月25日公開予定

ではでは~(⁠๑⁠•⁠﹏⁠•⁠)♪