
東野圭吾氏のガリレオシリーズの
禁断の魔術
9月17日(土)に
福山雅治さん主演でドラマが放送されるのにあわせて
原作を読み返してみました。
簡単なあらすじです。
フリーライターの長岡修が自宅で殺害されてしまいます。
長岡は、『スーパテクノポリス計画』を推進する大物代議士・大賀仁策のスキャンダルを握っていた人物でした。
そのスキャンダルとは
「具合が悪くなった愛人をホテルに放置して、そのまま死なせてしまった」というものだったのでした。
大賀代議士は、もともと女性層には人気があったのでした。
故に政治生命に関わるほどの大スキャンダルになっていました。
その時に見殺しにされた愛人は、古芝秋穂という名前の、大賀仁策担当の女性記者でした。
子宮外妊娠で苦しむ秋穂のことを病院にも通報せずに見殺しにしたのでした。
秋穂には伸吾という弟がいたのです。
両親を早くに亡くした伸吾にとって、親代わりとも言える大切なたった一人の家族でした。
そんな大切な姉を見殺しにされた伸吾は復讐を決意します。
そして、その復讐の道具として電流と磁界を使った装置『レールガン』を使おうとします。
『レールガン』はかなり遠方の標的を破壊するほどの威力を持っていたのです。
実は高校時代の伸吾はクラブは『物理研究会』に所属していました。
『物理研究会』の新入部員が集まらないと悩んでいる伸吾の相談に乗ったのが、『物理研究会』OBのガリレオこと湯川学だったのです。
新入生勧誘のためのパフォーマンスとして、湯川の指導の元に電流と磁界を使った実験装置『レールガン』を作ったのでした。
伸吾は、その復讐の道具に『レールガン』を使用しようとしているのです。
ネタバレになってしまいますから、ここから先は詳しくは書きませんが
伸吾の復讐計画を知った湯川学が意外な行動に出るのです。
本文中に科学について
『邪悪な人間の手にかかれば禁断の魔術となる』と書かれていますが
印象に残る言葉でした。
科学は使い方1つで
人間に素晴らしい結果をもたらす白魔術にもなれば
逆に
破滅に導く邪悪な黒魔術にもなるのですね。