皆さまおはようございます。昨夜は読書していましたよ

今日は『魔女の宅急便』でおなじみの角野栄子さんの作品をご紹介しますね。
Amazonから届いたとたん
一気読みしてしまいましたよ。
ネネコさんは東京の下町で、今は亡きお母さんの残した写真館を1人で守っている独身29才の女性です。
物語の最初に恋人から
『君って無添加の手作り石鹸みたい。僕にはもう少し毒があった方が良い』と振られてしまったネネコさんですが
気を取り直していろんな動物写真を撮影してゆきます。
たとえば、『ペットはキリンだから』という男の子。
実は地面いっぱいに描かれていた絵のキリンですが
素晴らしいと感じたネネコさんは夢中でシャッターを切るのです。
短編集ですが、どれも素晴らしいおとなのための童話でした。
個人的には、ブルドッグに 『じいさん』と名付けたおばあさんが、旦那様の無口なおじいさんと一緒に『今年も無事に写真撮影が出来た』と喜ぶ話が好きです。
最初に振られてしまったネネコさんでしたが、お仕事を通じて別の男性と知り合います。
その男性、小林さんというのですが、クマ🐻ちゃん型の雪だるまを作ってくれたりします。
クマ🐻ちゃん型雪だるまのイラスト素敵です。
作った小林さんもなんだか子熊ちゃんみたいな感じしませんか🥰
最終話では、ネタバレになりますが、小林さんからネネコさんへの、素朴な、それこそ『無添加の手作り石鹸』のようなプロポーズがありますよ。
最初、ネネコさんが振られてしまった理由、
なんてひどい。
と感じたのですが、最終話ではかえってハッピーエンドなオチにつながったようでほっとしました。

無添加の手作り石鹸みたいな女性って
同性の私から見れば
飾り気なくてとても魅力的に映ります。
最初にネネコさんを振った男性は、見る目がないなあと感じてしまいましたよ。
いつかは、毒を持っている女性から手痛い目に逢わなければいいのですがね。
角野栄子さんは、この写真館がある町は、東京の下町である門前仲町を舞台にしていらっしゃるとのことですが、ささやかな幸せを描くのは、なるほど下町ならではだな〜って思いましたヨ。