
女流推理作家故・栗本薫さんの作品「天狼星」を読み終えました。
栗本薫さんには、ひょろっとした若い時のさだまさしに似ていると記述されている名探偵伊集院大介シリーズというものがあります。
名探偵伊集院大介と対決するのは最大の宿敵である
殺人鬼シリウス(天狼星)です。
名探偵と宿敵の対決は、明智小五郎と怪人二十面相の対決を彷彿とさせますが、怪人二十面相が殺人を好まない義賊なのに対して
シリウスは殺人を犯すことを美学と感じている危ない奴です。
事件の発端は、ファッションモデル殺人事件でした。モデル達が次々とバラバラ死体で発見されて、しかも死体には食べられた痕跡がありました。
伊集院大介の友達には警察官の山科警視という人物がいます。この山科警視の元に
シリウスと名乗る殺人鬼から12星座に因んでモデル達を殺すという殺人予告状が届き、伊集院大介たちは事件に巻き込まれていくのです。
凄惨な連続殺人ですが
伊集院大介を尊敬するおっちょこちょいな新聞記者の伊庭緑郎くんのおバカなシーンもあったり
伊集院大介が田舎者のインチキ紳士に扮して、やたら古風なわざとらしいものの言い回しをするのには思わず吹き出してしまいましたよ🤗
このインチキ紳士は
魔夜峰央さんの漫画「パタリロ」に出て来るシバイタロカ博士(笑)を連想するものがありましたよ。
あ、シバイタロカ博士とは言うまでもなくパタリロのおバカな変装の1つですよ(笑)
論理的な犯人当てではなくてサイコパスな犯人との駆け引きにハラハラさせられるものでした。