戦艦ワルキューレの航海日誌⑩ | 星導夜

星導夜

何気ない日常にも素敵なことが満ち溢れているように思います
日常のささやかなよろこび、楽しみを書き留めてみたいと思います



ワルキューレの一等航海士より

我々ワルキューレに新しいマスコットが増えた。


こんなことを言ったらみらあじゅ艦長はどんな顔をするかわからないが、艦長も、いわばワルキューレのマスコットガールのような方だから。

きっと「戦いに男も女もありませんよ。」って困ったような笑みを浮かべるに違い無いが。
悪い意味で言っているのではない。

みらあじゅ艦長は、艦長としてクルーをまとめる責任の重さをよく知っている方だから。

こんなつぶらな瞳のキウイという鳥が、艦長のあとをちょこちょこついて来たのだ。

「あなた、ワルキューレに来ない?」という艦長の問いにくちばしを振っていた。

みらあじゅ艦長は大喜びで、この鳥にホープ(希望)と名を付けてやった。


作者より

この愛らしいホープが実は最新兵器で、のちにワルキューレが窮地に陥った時に、ホープによって救われることになるとは、艦長も副長もワルキューレのクルーは誰も知らないる。

キウイ型のスーパーウエポンは、愛娘の未来の危機そして人類の危機を危惧した天才科学者の父親が密かに開発してあったものであった。