ここ数日間、寒い日が続いているが春はそこまで来ている。






プラットホーム
  ■ プラットホーム ■






人気の無いプラットホームの陽射しにも春を感じさせられて、汽車でどこかに行きたくなった。




そんな駅前にチューリップを発見。




もう、そんな季節なのか・・・






チューリップ
  ■ チューリップ。 咲きますように・・・ ■






家に猫が訪ねてくるようになってから、数ヶ月が経つ。




最近では勝手に部屋に上がりこんで、日当たりの良い場所でゴロゴロしている。




僕と猫はモニター・スピーカーから流れるアンドレ・ギャニオンを聴きながら日向ぼっこをした。






猫
  ■ ネコ。名前は、まだ無い ■






ピアノ・ソリチュード/アンドレ・ギャニオン


  ■ アンドレ・ギャニオンのソロ・アルバム ■

¥2,693

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アンドレ・ギャニオンの演奏は過ぎていく季節を感じさせる。






ロード・レーサー
  ■ ロード・レーサー ■




仕事から帰った僕は家出をした。




携帯電話もパソコンも部屋に置いて行ったのは言うまでもない。




中学の時に買ってもらったスポルティーフを改造したロード・レーサーとカメラ、シュラフを列車に積んで西へ向かう。




駅に降り立った僕は、ロード・レーサーを組み立て街をポタリングした。






駅
  ■ 駅 ■









ポタリングと言うのはサイクリングの一種で、散歩のようなペースでのらりくらりと走ることである。




ちょっとキツいときは無理をせずに自転車を押して歩く。 というか、殆ど歩いている時間の方が長いかも。




決して急いではならない。




ママチャリや、時には歩行者に抜かれてもいい。






符号
  ■ 謎の符号 ■




途中、壁に書かれた謎の符号を見かけた。




今日の僕は家出人である。




誰かが僕の行方を追って符号を使って連絡を取り合っているのかもしれない。






寺
  ■ 寺 ■




寺に寄ってみた。








今井のきつねうどん
  ■ 昼食 ■




昼食にきつねうどんを食べた。






教会
  ■ 教会 ■




街の教会。




今夜はここで泊めてもらうことにした。 わずかな布施をすると泊めてくれる。




昔、僕はよく自転車で旅をしたものだ。




遠くは長崎・熊本まで行ったことがある。




その時はやはり教会やユース・ホステル、駅のベンチで寝たものだ。




そんなことを思い出しながら、僕は持ってきたシュラフにくるまって眠った。






朝食
  ■ 朝食 ■






朝、教会で朝食の施しを受けた。




パン、豆乳、チーズ、ササミのノンオイル・クリスピー。 




出発する時、ポットに熱い紅茶とバナナも貰った。





お礼を行って教会を出た僕は再び駅からロード・レーサーを輪行して家路についた。






輪行
  ■ 輪行中、列車にて ■




こうして、僕の一日半に及ぶ家出は終わった。




誰も僕が家出していた事を知る者はいない。




ささやかな非日常に自己満足する僕なのであった。






昔、やっていたフリーランスの仕事のクライアントから「担当のライターが熱でダウンしたので一日だけお願いできないか?」




と、依頼され一日だけ仕事を引き受けることになった。





旧知のカメラマンがジープで迎えに来て「悪いね」と言った。




僕は「どうも」と短い挨拶を返し荷物をジープに積んで出発した。




道中、簡単な朝食を採りながら仕事の打ち合わせを行った。






フレンチ・トースト
  ■ フレンチ・トーストとコーヒーで朝食 ■






仕事は僕がインタビューし、カメラマンが写真を撮る。それだけだ。




話を聞く内容はクライアントから聞いているので極めて簡単だった。




僕はすぐに仕事の勘を取り戻し、能率よく仕事を済ませることができた。




カメラマンが何枚もフィルムを交換しながら写真を撮る中、僕は持ってきた62年製のミノルタ・ハイマチックのシャッターを好き勝手に押した。




仕事も早々に片付け、インド人の友人が経営する店で豆のカレーとナンの昼食をとった。






ナンと豆カレー
  ■ ナンと豆のカレー ■






昼食を済ませると再び取材。




取材先の饂飩屋で2~3口饂飩を食べて後は全部残し、店主に話を聞いた。




カメラマンのシャッター音がリズムよく響くと、店主もその気になって調子よく話をしてくれる。




帰路、前を行くカップルのベスパがなんとなくいい感じで僕はミノルタのシャッターを切った。






ベスパ
  ■ ベスパ ■






ジープのカー・ラジオから流れるビーチ・ボーイズ、燦々と降りそそぐ暖かい陽射しに僕は心地よい疲れを覚え、いつの間にか眠ってしまった。