法人成りについて
今度は、法人成りについてです。
法人成りとは、個人事業の形態を、法人(いわゆる会社)にすることです。
個人事業主だった人は、会社から役員報酬などといった形でお金をもらうこととなります。
法人成りのタイミングはいろいろなケースがあると思います。
規模の大きい相手と取引をする場合には、法人であることが必要だったりするので、
事業拡大のために設立するケースもあります。
税務的な観点から見ると、所得税は儲けに応じて税率が増えていくのに対し、
法人税は、儲けが増えても税率はかわりません。
ですので、ある一定の儲けのところから、法人にしたほうが有利になるのです。
また、会社から役員報酬を出すと、会社の費用ということになり、
その分法人税を減らすことができます。
そして、役員報酬などの給与は、もらった側は所得税になるのですが、
給与には、給与所得控除があるので、さらに費用のようなものがかかって有利になります。
これはおおざっぱなことですが、
「利益」が、800万円から1000万円くらいになったら、法人成りしたほうが有利かもしれません。
その人それぞれの状況にもよりますが。
ただ、法人にすると、健康保険・厚生年金の加入が強制になります。
この健康保険・厚生年金の法人の負担率は、給料(通勤手当を含む)に対して、
約14%です。
ただ、この14%は、会社と社員の折半の数字なので、
あくまで個人の会社としてやっている人からすると、実質負担は倍の約28%になります。
結構なパーセンテージですね。
ただ実際を見ると、健康保険・厚生年金に加入していない法人も結構いたりします。
だから、「私は加入しない」という法人もいるかと思います。
でも、最近のマイナンバー制度により、法人はマイナンバーにより一括管理されることとなります。
加入していない法人に、加入の催告が強くなることが予想されます。。。
最近は、会社の設立があり、あらゆる面でサポートをさせていただいております。
ただ会社を作るだけでなく、その後の資金繰り、融資や補助金など、
フルサポートを実現し、長く永続的に続けられる基盤づくりをしていきたいと思っています。
では。
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