適材適所の判断
昨日は、DeNAの山口が完投勝利を納めた。
安定感抜群のすばらしいピッチングだった。
これで、チームの借金はゼロとなったので、ここからですね。
益々楽しみになってきました。
今年は、行けますよ。
下馬評を覆すほど気持ちいいもんはないですからね!
さて、この山口投手。
もともとは、抑えの切り札として、最終回のピッチングを任されていた選手だ。
そしてしっかりした成果もあげられていた。
しかし、ある時点からコントロールを乱してしまい、勝ち試合をぶっ壊すこともしばしばだった。
そして2013年だったか。
抑えの座を、当時中継ぎだったソーサに明け渡した。
プライドはズタズタだっただろう。
そして、中継ぎに転換した後も、見てられないピッチングで、1軍にいられないほどだった。
当時は、マウンドでは悲壮感を漂わせ、挙句の果てには、円形脱毛症に悩まされていた。
そして、中継ぎでスタートした去年も、5点リードで8回に登板した試合は、
逆に5点リードされるまで、失点してしまった。つまり10失点である。
その後も失敗を重ね、正直もう使えないところまで来ていた。
相当精神的にもまいっていたらしい。
そこで、中畑監督は一つの英断をする。
「先発投手として調整してこい」と。
5月に登録を抹消され、先発投手として調整をしていた。
そして、去年6月1日のロッテ戦に、先発投手としてマウンドにたった。
なんと6回2安打無失点の好投を見せ、先発投手として勝利を納めた。
中継ぎや抑えの時は、剛速球で抑えに行こうとして、
力が入りコントロールを乱していたところがあったけど、
先発では、緩急を有効に使い、打者を手玉にとった。
抑えのときは、1点もとられてはいけないというプレッシャーが強いが、
先発なら、2、3点とられてもそこまで言われることはないので、
気持ち的にも余裕があったんだろう。
そこから、先発投手として、月間MVPを獲得するなど、
大活躍を見せ、今ではDeNAの先発の柱として欠かせない存在となっている。
さて、適材適所という意味では、
この山口投手は、ビッタリはまった選手だろう。
抑え時代は、力任せで抑えにいくがコントロールを悪くする。
そして、円形脱毛症を発症するくらい、精神的にも弱い面がある。
そんな状況から、おそらく先発転向へのタイミングを測っていたかもしれない。
いきなり先発転向をしろと言っても、本人の気持ちの問題もあるし、
うまくいかない。
でも、落ちるところまで落ちたら、藁をもすがる気持ちにもなるだろう。
だから、先発転向、そしてそのタイミングは、とてもよかったんじゃないかと思う。
とはいえ、今まで抑えの切り札として実績のある投手を、
先発に転向させるには、それなりの勇気が必要だったと思う。
失敗の可能性もあるわけだし。
こんなに転向をさせて、ピッタリ決まった例はないんじゃないか。
そのまま抑えをやらせていたら、きっとそのまま干される運命だっただろう。
だから、中畑監督の英断は素晴らしいと思う。
もともと実力がある投手だということは、首脳陣もよくわかっていたと思う。
そんな投手を干すことは大変もったいないことである。
もちろんプロだから結果がすべての世界なので、
結果を残さなければ、引退を余儀なくされる。
選手は、将棋の駒のようなものである。
現有戦力で、選手個々が一番力を発揮できるところに配置をするのだ。
これはどの世界でも一緒だと思うが、
特に、人数が少ない会社とかの場合は、1人にかかるウェートが大きく、
全員が戦力とならなければならないし、していかなければならない。
だからこそ、その人の技術力や実力はもちろん、性格やとりまく背景なども、
しっかり理解してあげるようコミュニケーションは大事にしなければならないと思う。
そのうえで、適材適所な配置を求められる。
できないやつをけなしてしまえば、それは簡単なことだ。
しかし、雇用した人が戦力にならないのであれば、
それは大損である。簡単にやめさせるわけにもいかない。
配置転換をしたら、もしかすると効果を発揮できる人がいるかもしれない。
そういうときの瞬時の判断は、大事なことだろう。
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