国際結婚、離婚、再婚、不妊⇨犬親へ
自立した女性を支える
ライフコーチのベルリン暮らし13年目
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ふたりと一匹家族の一コマ
レスと言って典型的なのは、
セックスレス、キャッシュレス等
いくつか思い浮かびますが、
今回テーマとして取り上げるのは、
最近私が感じている...というか
気づいてしまった
チャイルドレス
チャイルドフリー
について。
子供が欲しくても色々な理由で
授かっていないことを表す
Childless not by choice
積極的に選んだのではない子なし
という表現があります。
子供という存在が
「ない=レス」
本来はそれがあることが
望ましいのに、ない、
という意味合いです。
ではChildfreeですが
これは文字通り、
子供を持つことから自由である、
子供がいないことに
自由さを感じている、
という状態を表現する言葉です。
最近特に、
自分のことをChildlessだと
感じていた時期から
Childfreeと言える状態に
移行してきているんじゃないか
って意識し始めたんです。
子供がいないことが
辛いことでしかなかったのが
子供がいないことの良さ、
それで自分が得ていることに
意識が向き始めた、
と言えるかもしれません。
どうやって今の心境に辿り着いたかを
振り返ってみることで、
産む、産まない、産めない、
に悩んでいらっしゃる方の
一つの道しるべになったら...
チャイルドフリーの自分が
芽生えていることに気づいたきっかけは、
夫の30年来の親友と彼女の子供たちと先日、
久しぶりに会って散歩した時のことです。
近所の大きな公園に行ったんですが、
そこでは大勢の子供たちで賑わっていました。
その子供たちを見守っている
お父さんお母さんたちを見て、
全く、本当に一ミリも、
「羨ましいな」と思っていない
自分に気づいたんです。
これが何年か前だったら
小さな子供を連れているお母さん達に、
羨ましいなという気持ちと、
自分には子供がいないことへの
理不尽さに怒りを感じたり
することもありました。
それが今回、公園で子供たちを
遊ばせている親たちを見て感じたのは
「あ〜大変そうだな〜」
「犬で良かった。
子供よりよっぽど楽だよね」
そして、
ここまで来た道のりを振り返ると、
ひたすら足元を見て修行のように歩く
心の傷ができた時はまず
自分一人で必死で治そうと
もがいていました。
そうするうちに、
自分以外のところに
助けを求める行動を起こし始め、
悲しみきることを自分に許した。
そうすることで、
自分の傷が客観的に
見られるようになってきた
プロセスなのかなと思います。
傷というのは、
これまでの三回の流産、
夫の前の奥さんとの娘への
ささくれだった感情、
親戚や友人の妊娠出産報告、
そして
養子縁組の試みが
最初の段階で出鼻をくじかれたこと
などでしょうか。
チャイルドレスだと思っている間は
そこにフォーカスしていますから
自分に不足していることばかりが
見えるんですよね。
それが大きく変わり始めたきっかけが
二つありました。
一つが、
二回目の流産の後で、
不妊治療クリニックで行った
検査の結果です。
二人とも40歳を軽く超えているのもあって、
顕微授精をしたとしても受精する確率は5%。
よしんば妊娠できたとしても
流産する確率は80%だと言われて
あぁもう治療の選択肢はないな、と
夫婦二人で決められたことです。
治療に進むことも進まないことも
両方勇気がいることですが、
進まないと決められたことで
気持ちが楽になったことを覚えています。
もう一つのきっかけが、
再就職したことです。
ライフコーチとして起業して、
必死で自分のビジネスを軌道に
乗せようとしていた時期に
3度目の流産をして、
人生でいろんな意味で
強制終了がかかった。
その直後に友達から、
今の仕事を紹介されました。
コーチングの仕事は
ライフワークとして続ければよくて、
ビジネスとして一人でやる道に
固執しなくてもいいいんじゃないかと、
視野が開けたんですね。
再就職したその美術館で、
私の経歴の中で特に
コーチとして培ったスキルを
とっても認めてくれて、
あなただからチームに入ってほしいと
求められたことに、本当に、
救われました。
チャイルドレス、と
自分を定義している時って、
自分のことを徹底的に
否定している時期でした。
女性としてダメなんだと
自分で自分に烙印を
押していたというかね。
ただ、自分の存在意義は、
母親になることだけじゃないし、
人の母になるという役目は
この人生では自分に
与えられていないんじゃないかという、
言ってしまえば肩の荷を降ろす、
都合の良い解釈(笑)が
できるようになった感じです。
もう一つ、
チャイルドフリーに向かう中で
絶対に欠かせないのが
自分以外のところに
助けを求めることです。
私が救いを求めたのは、
まず、音声メディアでした。
このテーマに関して当時、
日本語では情報が見つけにくかったので
Childless not by choice
miscarriage
といったキーワードで
英語のポッドキャスト番組を
探しまくりました。
そこで紹介されていた本や
インタビューされていた人の
Youtube動画なんかを、
芋づる式に追っていきました。
あとは、
産む産まない産めないというテーマに、
さまざまな立場で向き合う女性の
オンラインコミュニティに入って、
安心安全な場で自分達の
痛みや傷を認め合い、
励ましあい、
対話することで、
自分のストーリーにOKを出す作業が
本当に助けになりました。
さらに、
オンラインで知り合った
自分とかなり似た境遇の
ベルギー在住アメリカ人女性と繋がって、
もうかれこれ5年くらい不定期で
電話でおしゃべりしています。
彼女との対話も、
自分の立ち位置を見つめ直す
大切な場になっています。
こうして振り返ってみると、
がむしゃらでもいいから、
リソースを探して動く。
信頼できるコミュニテイ、
あるいは一人の相手を見つけて、
そこに頼る、というのが
私の打開策だった気がします。
このプロセスでは正直言って、
自分の夫に頼ることは
できませんでした。
彼自身ももちろん
喪失感を抱えていて、
「酸素マスクは自分がつけてから」
じゃないですが
夫婦であっても
夫婦であるからこそ
このテーマについてはまず
それぞれが自分の喪失感に
向き合った方がいいのかな。
夫婦の状況次第だとは思いますが、
夫の方に自分の子供がいるので、
頼る先を家族の外に求めたのが
チャイルドフリーへの道は、
女性としての成長の道だと
言えるかもしれません。
私の場合は
子供を産めないというのが
長年の悩みの元でしたが、
人によってはそれは
仕事かもしれませんし
自分の親との関係や
パートナー、友人、
自分の身体のこと...
いろいろあると思います。
今回の記事が、
そんな悩みを土台にして
成長していけるんだという
希望の種になっていたら嬉しいです。
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