国際結婚、離婚、再婚、不妊⇨犬親へ

自立した女性を生きる&支えるをモットーに

美術館長秘書&ライフコーチの

ベルリン暮らし13年目

 

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先日、クライアントさんとの

コーチングセッションの中で、

 

偶然ですが何人か同時に

外国語の勉強方法

についての話が出たんですね。

 

隙間時間をどう活用するか、

錆びついた語学力を

どうブラッシュアップするか等、

 

それぞれの方のテーマは違いましたが、

セッションの後で自分のこれまでの

語学習得方法を振り返っていて、

ふと思い出したことがあったんです。

それは、大学2年生だった当時に

その方法でトレーニングしてから

26年たった今でも覚えているくらい

ガッツリ叩き込まれた語学習得法です。

英語、ロシア語、ドイツ語を

身につけてきた経験からして、

 

語学学習の本質を捉えた

素晴らしい学習法だと思うので、

ぜひ紹介させてください。

 

 

結論からいうと、結局、

語学学習に近道も王道もなし!

 

英語にせよ何語にせよ、

メソッドは星の数ほど

出ている時代ですが、

 

結局思うのは

語学は筋トレ

ということです。

 


今日これからお話しする習得法は、

これをそのまま使うことをお勧めします、

という意味では全くなくって、

 

外国語を身につけるエッセンスとして、

どうやったらご自身の勉強方法に

応用できるかな、という視点で

読んでもらえたらと思います。


ちなみに、私が通った大学は、

明治時代からのスパイ養成機関だった

というのは、私が所属していた

ロシア語学科の教授から聞いていました。

 

何せスパイ養成㊙️なので、

それが本当かどうかは

調べようがないんですが、

 

教授たちは外務省から依頼を受けて

外交官向けの語学のトレーニングを

担当していたそうなので、

 

まぁあながち嘘でもないんじゃないか

とは密かに思っています。

 


で、その教授が、夏休みに

語学強化合宿を開催したんですね。

 

その時に伝授してもらったのが、

この学習法だったというわけです。

 

 

ただ、それを教わる条件が、

 

一旦始めたならば絶対に

途中でやめてはいけない

 

というものでした。

 

 

今から考えると、

そりゃあ何事も途中でやめたら

身につかないのはもちろんのこと、

 

その後の語学学習のモチベーションを

下げることにもなる。

 

だからそんな風に覚悟を決めさせるような、

ちょっと怖がらせるような

言い方をされたのかな、と思います。

 


その学習法とは...

 

ある小説の第一章が

ネイティブスピーカーによって

テープに吹き込まれていて、

 

それをひたすら聴いて

後についてくり返す

というものです。

 

なんだそんな方法か、

と思われるかもしれませんが、

 

この方法が特徴的なのは、

繰り返す部分が雪だるま式に長くなる、

というものです。


方法のイメージがつきやすいように、

宮沢賢治の「注文の多い料理店」を例にして、

具体的にどんな感じで雪だるま式に

なっていくのかを説明してみますね。

 


この作品は、こんな風に始まります。

 


二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二疋(ひき)つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云(い)いながら、あるいておりました。


これがテープに吹き込まれていると

想像して下さい。

 

ただしテープは

「二人の若い紳士が」

部分だけから始まります。

 

ここが10回くらい繰り返されて、

その後をついて「二人の若い紳士が」

だけを発音します。

 

その次は、

「二人の若い紳士が、

すっかりイギリスの

兵隊のかたちをして」

これも10回くらい。

 

それから、

「二人の若い紳士が、

すっかりイギリスの

兵隊のかたちをして、

ぴかぴかする鉄砲をかついで」

こんな風に、

後について繰り返す部分が

どんどん長くなります。

 


ひたすらテープについて

繰り返しているうちに、

 

前置詞がどうの、単語の複数形がどうの、

と言うような文法を頭で考えることなく、

感覚的に口が覚えていくんですね。


これを、この作品の一章分、やるわけです。

 

効率の観点から考えると、

ものすごく時間と忍耐が必要で、

 

大学生だったからできた

という面もあると思いますが、

 

よく考えると同じようなことを、

保育園時だった私の姪っ子も

やっていたことに思い当たりました。

 


その保育園では毎年お遊戯会で、

一番年が上のグループの子供たちが

「かさこじぞう」を演じるんです。

 

その年は、姪っ子が

ナレーターの役をやることに。

 

保育園児なので台本を

読んで覚えるのではなく、

 

先生の後について話すことを

繰り返して覚えていくんですが、

 

やっぱりそれも最初は

「昔々」⇨「昔々あるところに」

という具合に、徐々に徐々に

言う部分を長くしていく。

 

そうやって覚えていくんですね。

 


この語学学習法は、レベル的には

初級に毛が生えたくらいの時に

やっていた記憶があります。

 

ただ、繰り返すことで、

表現が一つのまとまりとして

自然と口から出てくるように

語学を身につけていくという点では、

 

どのレベルでも取り入れることが

できるんじゃないかなと思っています。

 


例えば以前、ベルリンの賃貸会社で

働いていたとき、

 

社長が叩き込んでくれた表現があって、

それは電話に出た時の第一声です。

(会社名coming home GmbHです)

 

Coming Home, guten Tag. 

Mein Name is Yoko Gross. 

Wie darf ich Ihnen helfen?
 


これも呪文のように

ブツブツ唱えて覚えました(笑)

 

唱えられる呪文を

どれだけ多くもつか、と言うのも、

ある外国語を習得する鍵になるのかも。

 


これを読んでくださっている貴方は、

身につけたい外国語はありますか?

 

それを身につけたところから

見たい景色は、どんな景色でしょうか?

 

 

たとえば...

 

・同僚とランチしながら、一緒にジョークで笑っている
・就職面接で、緊張しながらも落ち着いてやりとりができて採用が決まった
・パートナーと、難しいテーマについて熱い議論を交わしている
・カフェで自分の好みのコーヒーを緊張せずに注文して、それを飲みながらゆっくりその外国語の本を楽しんでいる

 


外国語を学ぶモチベーションには、

見たい景色、それを見て自分が

感じたい感情があると思います。

 

そこが明確なら、

 

ブツブツ呪文を唱えるような

地味な筋トレもきっと

やり通すことができます。

 

 

ぜひ、外国語を身につけた自分が見たい景色、

それを実現するための筋トレ「的」学習法を、

考えてみてくださいね。

 

 

 


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