「お子さんいらっしゃるの?」
「いえ、いないんです」
私の口から咄嗟に出てきた答えは
これでした。
「生きている」子供はいないんです
全く無神経な人なら話は別ですが、
ちゃんと相手の話を聴く人なら
すぐに分かるはず。
この女性は、何らかの理由で
子供を亡くされた方なのだと。
びっくりしたのは、
彼女からの質問に私の心が
全く動じなかったことでした。
そして、
子供を亡くしたのだということに加えて、
この質問はこの相手には
適切ではなかったということが、
瞬時に相手に分かる回答が
スッと出てきたこと。
その方はハッとした表情で
「あ、ごめんなさい!」と
謝ってくださいました。
私の答えが反撃砲だったからといって
せっかくの楽しい場を壊してしまうのは
全く本意ではなかったので、
「でも今は犬を迎え入れて
その子と二人&一匹家族で
すごく楽しくて...」
と、会話は朗らかに続きました。
とても気さくで頼り甲斐のある方で
お知り合いになれて嬉しかった。
それが正直な気持ちです。
最後の流産をして
ちょうど3ヶ月。
強がりでも意地でもなく
私は大丈夫なんだな、と
気づいた出来事でした。
子供がほしくてほしくて、
それでもできなくて。
そういう状況で苦しんでいる女性に対する
「お子さんはいるの?」は、
心を粉々に砕く武器でしかありません。
不意打ちを食らう爆弾的質問は
どうしても存在します。
私だって、知らないうちに
誰かを傷つける質問をきっと
いくつも投げてしまってきた。
だから今回のエピソードは
自分の強さを認識できたと同時に
今の自分にできる限りの優しさと
相手の背景を想う柔軟な思考で、
質問には注意しようという
リマインドになりました。
さて、このイベント。
ちょっと想像を絶する
かの有名人のパーティーだったんですが...
それはまた次回に続きます☺️
パーティー会場からの眺めをチラリ