発明家はいつも
有能な怠け者
とはよく言ったもので
有能かどうかは置いておいても
怠け者ではない自分は
ドイツに来てからずっと
お鍋でお米を炊いていました。
しかし今年になって
どうしても家事の時短に
迫られた時に
ふと思ったんです。
ご飯炊く時間って
意外と無駄なんじゃないかと。
というのも、鍋でお米を炊く場合
吹きこぼれないかチェックしつつ、
ぐつぐつ音がしてきたら弱火にして
中がチリチリ言ってきたら火を止めて。
...てな具合に、
美味しく炊くためには
つきっきりが求められます。
毎日ご飯を炊くわけではないので
わざわざ炊飯器は必要ないと
思っていたんですが、
おにぎりとサラダを
ランチにする生活を
始めてみたら、
やっぱり炊飯時間は
節約したい。
そうなったらもう
炊飯器一択!
ということで、
ドイツのアマゾンで
探してみました。
炊ければOK。
保温機能も要らない。
本当にシンプルなものがいい。
そうして選んだのが、この炊飯器です。
炊飯機能と保温機能付き。
約2合炊けます。
これで45.99ユーロ。
ハイパー多機能な炊飯器と比べると
オモチャのような機械ですが、
ちゃんと美味しく炊けました。
冷凍のグリンピースを炊き込んで
おにぎりにするのが最近のお気に入り。
ないのがデフォルトだと、
例え日々の手間がかかっていても
買えばいい
という発想にならないのが
思考停止の罠ですね。
気づかないうちに無駄な手間を
かけていた経験、
実は20代の頃もありました。
2004年から2006年の二年間、
ロシア南部の小さな町で
暮らしていたんですが、
そこのアパートは
洗濯機がなかったんです。
そう。
洗濯物は全て手洗い。
今から考えると、
なぜ洗濯機を買わなかったんだと
本当に不思議になりますが、
当時はそんなものだと思ってました。
1日は24時間しかなく、
そのうち起きている時間は17時間ほど。
食事、トイレ、入浴、犬の散歩など
最低限必要なことをする時間もあるから、
仕事や学びに費やすことのできる時間を
増やそうと思ったら、
効率化か、
やらないことを決める
しかありません。
ドイツに来てから12年。
かなり遅かった気もしますが、
今炊飯器を手に入れておいて
本当に良かったと思います。
お米を洗うだけで
あとは全部自動でやってくれる。
か・ん・ど・う!
なんとも時代遅れな感動ではありますが、
探してみたら意外と他にも
手放せることがあるかもしれません。
あなたはどうですか?
怠け者じゃないからこそ
時間をかけてしまってること
ないですか?