「言葉の壁」の壊し方。
それは、
壁の実体を知ること
あなたの感情の通訳者、木村グロース暢子です。
自分を知る3ヶ月を伴走する1対1のコーチング提供中!
国際(再)結婚同士のドイツ人夫&愛犬と
🇩🇪ベルリンで暮らしています。
国際結婚した(い)人には
すでに耳タコかもしれない
「言葉の壁」
でも、いくら壁だからといって
「ベルリンの壁」みたいに
よじ登って向こうへ逃げようとしたら
射殺されるようなハードルだと
思っちゃってませんか?
そんなことは、ありません!
昨晩、夫との会話の中で
「これがいわゆる言葉の壁かも」
と思ったことがありました。
そして、その壁は
ハンマーを使うことなく
あっけなく崩れたんですね。
言葉のモンダイではあったけど、
あるポイントが分かったら、
落雁(らくがん)みたいに
シャッと壁が溶けたから。
ことの発端は、洗濯物でした。
我が家には、これから洗濯するべき服を
入れるバスケットがあるんですが
愛犬がそこをしょっちゅう物色するんです。
靴下とか、下着とか、
身体の匂いが移りやすいものが好きで
それを引っ張り出してかじるんですね。
昨晩も、私の下着を引っ張り出して
いたのを現行犯逮捕。
私)も〜、また引っ張り出して!AUS! (ドイツ語:ダメ!)
叱り声を聞いた夫が私に聞きました。
夫)また何か悪さしてたの?私)そう。パンツ引っ張り出してたの!夫)汚い洗濯物の方?(原語:Dirty wash?)
さて、これを聞いた私の反応は...
汚いって、何?!
これから洗う、とはいえ、
今日一日で別に汚れてないし
dirtyって、なんか違う!
と、こんなことを感じて反論したんです。
そんなにdirtyじゃないよ
私のdirty (=汚れている)のイメージは
例えば泥やケチャップや砂がついて
汚れている、という感じ。
そして、下着がdirtyと言われると
なんだかウ○チでも付いているような
感覚になったんです。
それでイラッとしたんですね。
私の反論に対して、夫も一歩
立ち止まって考えたようで、
こんな風に説明してくれました。
dirty wash は英語の決まった言い方。これから洗う洗濯物は全部dirty washだよ。どれくらい実際に汚れてるかは関係ない。
「慣用句」を知らずに
文字通り受け取ってしまって
それに反応したこと。
これが、壁の実体です。
夫が説明してくれたおかげで、
イラっとしたのが瞬時に消えました。
もちろん、
外国語でのコミュニケーションには
他にも色々な「壁」があります。
でも、
文字通り受け取って
しまっているかもしれない
これを意識しておくだけで
壁の素材は砂糖に変わります。
相手の言葉にイラッとしたり
ぐさっときたりした時、
ぜひ一歩立ち止まって
考えてみてください。
国際結婚は、どちらの言語にせよ
外国語を磨くジャーニー。
気長に、勉強して行きましょうね。
ちなみに1989年ベルリンの壁崩壊を
14歳の時に経験した夫。
その翌日、実際に壁まで行って
伯父と一緒にハンマーで削ろうと
試みたそうです。
190cmは軽く超える大柄の伯父でも、
巨大なハンマーでほんのひとかけらしか
削れなかったというベルリンの壁。
観光地のお土産として売っている
ベルリンの壁の量の方が、
実際の壁の容積よりも多い、というのも
なんだか笑うに笑えないトリビアです。