* カンボジアトラベルノート特派員通信より移動


欧米向け輸出商品製作にかかわるアパレル産業メーカーのうち、世界で凡そ40カ国中、カンボジアにおける労働賃金レベルは最下位から2番目の低さを占めた。

最下位はバングラデシュの時給$0.22。

カンボジアではこれをわずかに上回る$0.33と統計が出された。

カンボジア周辺国の同産業における労働賃金は、ベトナム(時給$0.38)、タイ(時給$1.29~1.39)。

統計が集められたその40ヶ国中、最も高かったのは東欧のハンガリー(時給$4.45)であった。

ところで、確かに労働賃金自体は低く抑えられるカンボジアでのその産業だが、「生産性」という観点からは、その他の諸国より断然落ちることが見受けられた。

例えば、中国では労働者一人当たり一日平均30本の(ジーンズなどの)パンツを作製。ベトナムでも一日平均20本を作製する。

ところがカンボジアでは、(労働者一人当たり)一日平均15本しか作製できない。

輸出を兼ねるアパレル産業メーカーの経営者にしてみると、確かに労働コストが安いのはありがたいが、製作商品の数もその生産活動に入れて考慮していかなければならない。

あるアパレル産業メーカーの経営者曰く、「カンボジアの労働市場は確かに(一人当たりの)労賃は安く抑えられるものの、生産性という観点から見れば、労働者の殆どが地方からの出稼ぎのため、我々の生産性に見合う経験・知識が余りに欠如したまま労働市場に参入してくるのが難点」。(了)

出所: 05JUN08 The CAMBODIA DAILY –HEADLINE-

Original Title “Cambodia Garment Wages Among Lowest: Study”

<参考資料(日経ビジネス誌より)>

IHI、将来のベトナム進出にらみ、人材育成に布石

2008年7月11日 金曜日

佐藤 紀泰

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080710/165044/

<閑話>

各産業において、意外にも見逃されているのがこの「労働者育成」。

現在のカンボジアでは、様々な産業が活性化を帯びて成長し続けていますが、経営者の立場になると、こういった人材育成の企業政策を、なにかと後回しにしがちにしている企業が全体の70%以上になります。

今回、参考資料として上げた日経ビジネス誌の記事にあるような、その昔、終身雇用制を「優」としていた日本企業の姿を現代に取り戻そうと奮闘し始めている企業が、徐々に復興し始めています。

つまり、それまで急に導入されていた「成果主義」による欧米での企業運営が、日本のそれにそっくりそのままではそぐわない/良好な企業経営には繋がらない、という事実に気づき始めたのです。

といっても、やはり、その終身雇用制度は日本人のためにあるものであり、外国人に対するものではありませんでした。

これから、Globalised(グローバル化)がますます進み、日本の各企業もうかうかしていられなくなる時代に来ました。

企業としての生き残りを前提に、企業経営における人材育成の重要性を、これまで以上に真剣に見つめ対策を取らねばならない時期に、今まさに来ています。