小説「はじまりのスープ、夏ゼリー」瀬尾まいこ
小説「はじまりのスープ、夏ゼリー」著 瀬尾まいこはじまりのスープ、夏ゼリーAmazon(アマゾン)出版社 新潮社値段 1700円(税別)あらすじ料理がうまい百合は、アルバイトとと料理コンテストの賞金稼ぎで日々を暮らしている。そんなあるときに料理コンテスト出会った雑誌の編集者に、作ったあさりのスープと同じものをもう一度作ってほしいと頼まれ……。感想最後まで、あっさりそしてぎゅっとしたお話でした。まず、自分の名前が「リリー」というのに結構衝撃。百合なら「ゆり」でいいじゃないか、と思ってしまう私は古い人間なのかなぁ。あらきでの百合の活躍は読んでいて楽しかったし、妹の花梨との最後の話は、お姉ちゃん、私苦しいの、助けて。それを素直に言えないところがもどかしくて、でも、それがきっと花梨らしいところなんだろうなとも思って。お母さんが選んだのは、花梨だった。でも、姉妹と母親で会おうと言い出したり、その場になったりすると、花梨と母親の話が盛り上がって居心地が良くないのに、母親はまた会おうと言う。なんだか、むしゃくしゃします。花梨を選んだのは、お母さん、あなたなんだからもう私に口出さないでって。それと同時にちゃんと娘扱いされているんだなぁって多分感じるところもあって、百合はきっととても複雑だろうなと。かき氷も美味しそうでした。最後に出てきたゼリーも、おにぎりも美味しそう。百合が作るものは何でも美味しそう。そんな力を、百合は持っているんだから。もっと自分を好きになってほしいな。そう思った、一冊でした。