オルタネート/加藤シゲアキ
オルタネート/加藤シゲアキこの本は一年弱待って、図書館で借りました。ずっと楽しみにしていたので、比較的一気読みしましたね。オルタネートAmazon(アマゾン)1,634円あらすじあらすじは、オルタネートという高校生だけが使えるSNSを中心に三人の主人公の揺れる思いを描いたお話です。感想一人目の主人公は蓉(これでいるると読むキラキラネーム)。オルタネートが怖くて、使っていない女の子です。調理部に所属し、『ワンポーション』という高校生の料理の大会に出ようとしている、という感じ。今の時代にSNSを使わないで青春謳歌するのって難しいと思うのですが、彼女は彼女らしく生きていて、いいなと思いました。ちなみにわたしは、この蓉ちゃんの友達のダイキくんという子が多分一番好きです。二人目の主人公は凪津という、オルタネート信者の女の子。オルタネートで遺伝子から相性のいい人を探すことができる人と出会って自分の理想と全然違う……と落ち込みます。ですが、凪津ちゃんは、それで出会った彼に『何か』を感じます。実はお互い人には言えない秘密を持っていて……という感じです。最後の主人公は尚志、男の子です。彼は高校を中退したため、オルタネートがやれなくなってしまいました。ドラムをやっていた尚志は、ずっとギターを一緒にやってほしいと思っていた豊にコンタクトをなんとか取ろうとするが……。という感じですね。どの登場人物のエピソードも全部青春!!!!!という感じがして、面白かったです。初めて加藤シゲアキ作品を読んでみたのですが、するすると読みやすかったですし、SNS社会を生きる今のわたしたちに問いかけるものがありました。一番ドキドキしたシーンは、やっぱり最後の文化祭(蓉はワンポーション)のシーンです。どんどん盛り上がっていって、ページを捲る手が止まりませんでした。加藤シゲアキ作品をもっと読んでみたいなぁと思った一冊です。