来日した韓彼さんの（前回ソウルで会った）後輩と3人で食事へ行きました
ウィスキーが飲みたいというので、3軒目は銀座のバーへ行って散財し
気持ちの良い酔いに任せて、夜の銀座を散歩して
銀座宿泊の彼友は地下鉄で帰宅する私たちを改札まで一緒に来て見送ってくることにそこで事は起きました
終電近い時間だったので駅は混んでいて彼と彼友を見失いそうになった時です
前方にいた男性3人の内
韓彼さんと同じぐらいの一番長身の男性が
急に私に向かって歩いてきたかと思ったら
私の前に立ち、二の腕をグッとつかんで
真剣な目で
「Toilet！」
と一言だけ言ってきまして
余程、切羽詰まった状況なんだろうと
心優しい日本人の私が
それに応えようとしていたら
どの方向から来たのか彼の後輩が現れ、その男性に向かって、
強めの
「야！！」
その彼、どうやら韓国人だったようで
そのまま彼友は韓国語でその男性(20代後半くらい？)に向かって何やら話すと（早口過ぎて一言も分かりませんでした）、
その韓国人男性、私に頭を下げ、踵を返して仲間の元へ小走りに行ってしまいました（トイレ行けたかな？
）
肝心の私の彼はというと、後輩のすぐ後ろで、その男性を腕を組みながら黙って睨んでました...
ちょっとよくわからない状況に
「彼、何も悪くないんじゃない？だってトイレ探してただけなのに...」
という私に
なぜか彼の後輩が私に回答
（後輩と私は会話は英語なのでニュアンスの違いはあるかもですが要約すると）
「突然、女性の腕を掴んで『トイレ！』とだけ言うなんて失礼だよ。しかもトイレの場所なんて駅の係員に聞けばいいことで、君が答えてあげる必要なんてないんだよ。外国へ来たからって失礼だ」
彼からも
「なんか同じ国の人間として恥ずかしいよ。Ｍ子なんか本当申し訳ない...」
私的にぶっちゃけそんな大ごとじゃない感
彼らとの温度差もだし
展開が早すぎだし
そもそもまず、同じ国の人間だってよく気づいたなって思うし
結局、彼友がその同胞に何を言ったかはどちらからも話してこなかったので、私も聞きませんでした
ただ、確かに旅に出るなら、
「トイレはどこですか？」
「ファジャンシル オディエヨ？」
「Where’s the restroom?」
その国を尊重して、下手でも最低限の言葉を必要な場面で使えるように準備しておくのは旅行者にとって初歩的と言えばそうかも
それに、女性の腕をむやみに掴む行為は、場所が場所なら悲鳴をあげる行為だし...
と冷静に考えれば、その行為が無礼というならそういう考えも無きにしも非ず
まぁ、何よりケンカに発展しなくてよかったなと思った出来事でした
道聞かれたら、日本人の多くは、反射的に真摯に正確に答えようとすると思うんですよね
私たち日本人はなんかそういう風に教育されてきたというか
それを善行だと教わってきたからだと思うんですよ
韓彼さんはそういう意味では咄嗟に手を差し出すことはしません
自ら手を差し出す場合は、状況をじっくり観察してから申し出ます
「あなたには今助けが必要なのか？」
安易に手を差し伸べたり、謝罪することで
その善意や謝意に漬け込んでくる人間が少なからずいる
そのリスクを回避するためらしいです
人格形成をする時期にどういう環境で、どういう教育を受けてきたかで、人それぞれ行動が変わるので、良い悪いはないと思います
幾つ歳を重ねてもになって人から学ぶことはたくさんあるなぁ