仕事上の関係で、
5千円札に肖像画が載っている新渡戸稲造氏が著した、
『武士道』を初めて真剣に読む機会を持った。
キリスト教の社会であれば、
教会の牧師さんや聖書を呼んで、
道徳教育を施されるけれども、
『ではどうやって日本では道徳教育をするのか?』と
新渡戸稲造さんがベルギー人の法学者に問われて書いたのが『武士道』だ。
高校の教科書や他の知識を復習しながら読まないと、
読み進められない、教養が必要な本だ。
スポーツや居合道場などをやっている方のサイトも
参考にさせていただいた。
「義」・・・道理に従って決断する力
「勇」・・・どんな状況でも恐れず立ち向かっていく強い心
「仁」・・・愛や寛容、そして他者を思いやる心
「礼」・・・相手を尊重し、思いやる心
「誠」・・・自分の言った事を成し遂げる信念の強さ
「名誉」・・・個人の誇り
「忠義」・・・主君に対しての忠誠心
(出所: ↓)
読んでいるうちに、
「あれ?ワタシ、結構、武士道が身についているかも」と思う場面がある。
それもそのはず、日本人の中に培われた行動指針のようなものだから、
無意識に先祖代々、隣近所の人から子供の頃から伝えられていることだ。
思っていることを直裁的に相手に伝えるのではなく、
「他を慮る」という感情も武士道の精神だと思う。「仁」
わたしは逆に、
他人に慮って頂いて助けられたことがある。
また自分の内面に照らし合わせて、
行動しているので「義」、
なんら後ろめたいことがない。
最近見受ける残念なことは、
中高と運動部に入って部活をやったことがない人は、
敬語が使えない。
また友達親子が増えて、さらに部活もやっていない、
バイトもしたことがない親戚の子は敬語が使えない。
誰に対しても丁寧なのは、
列車で車掌さんが各車両を回ったときに、
お辞儀をするのに感激する外国人がいる。
『武士道』はもともと英語で書かれたものなので、
日本人より外国人が馴染みがあり、
または美化して捉えている部分があると思うけど、
大切にして行きたい精神だよね、とそんなことを思った。
これも導かれて手にした書籍。
セレンディピティ。
必要なときに必要のものを神様が与えてくれたと感じる。