こんにちは、
世界のどこにいても
自立していたいあなたの
キャリアとマインドをサポート
ドイツ会社歴16年
グローバルキャリア・カウンセラー
ブットラー惠子です。
私は以前勤めていた
日系企業は、
会議の多い会社でした。
ある日私は、
日本本社の方と
電話会議中をしていました。
電話会議の参加者は
日本本社の方（日本人）と
こちらは
ドイツ人2人と私。
会話は英語でした。
その日本本社方の話が
それまでに一緒に決めていた
方針と違う話を
なさっていました。
私たちは顔を見合わせて
そうじゃないよね、
と無言で確認し合い、
私がそれは
そうではなくて、
こういう話でしたよね、
と本社の方に質問する形で
指摘をしました。
すると先方は突然
「言い訳をするな！
（No excuse!)」
と怒鳴ってきたのです。
その方は
私の直属の上司ではないけれど、
会社の大先輩には
違いありません。
とはいえこの件は、
完全にその方の勘違い。
私たち3人は
皆戸惑って
顔を見合わせました。
怒鳴る人は、
感情を抑制できない、
プライドが高い、
などと言われます。
上司や目上の人が
怒った場合、
きっと日本にいる
日本人なら
自分が悪くなくとも
「すみません」
と言っていったん
引き下がるのでしょう。
でも欧米では
先方が勘違いをしているのなら
説明するのは当たり前。
私も思わずとっさに、
「言い訳をしているのでは
ありません。
説明をしているのです」
と冷静に答えて、
それまでの
合意内容を伝えました。
そして先方も
自分の間違いに
気が付いたようですが、
謝罪はありませんでした。
きっと国内で
部下に怒鳴った時とは
違う展開になって
戸惑ったのでしょう。
欧米人は自分の意見を
ハッキリ言うし、
感情的になることも多い。
それでも
部下を怒鳴りつけるようなことは
しません。
それは、部下でも
人としての尊厳を
尊重しているからです。
ドイツでは
労働者の権利が強い、
というのも関係している
のかもしれません。
パワハラはすぐに
訴えられる可能性があります。
もちろんドイツにも
ちょっと「困った上司」
というのはいるもの。
シゴトが出来ないとか、
気分屋とか、
部下の手柄を自分に
したがるとか、
色んなタイプの
上司がいます。
でも共通しているのは、
上司は変えられない、
ということ。
だから出来ることは、
自分の対応を変えることです。
どんな時に
上司が怒るのか分析して
そのために
出来ることを考える。
シゴトが出来ない上司なら、
マニュアルを作る、
さらに上の上司と相談をする、
などなど
自分の出来ることを探す。
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