「20の私」テスト ー文化が心理に与える影響(3) | ブットラー惠子 個人向け グローバルキャリア&ビジネスコーチング

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ドイツ会社員歴約20年。【海外で働きたい!】という夢やキャリアパスや仕事の悩みを解決思考力&行動力アップの方法をお伝えします♡

突然ですが、

 

「私は_______。」

 

この下線部分に自由に

思いついた言葉を

20個入れてみてください。

 

 
空
 

 

「私は主婦です」

「私は〇〇社の××部の部長です」

 

 

 

こういった自分の立場、所属を

思いついた方が

多いのではないでしょうか。

 

 

これは比較文化心理学で

トリアンディスなどが

用いた心理テスト。

 

これは、その

「自分とは、どのような存在か

もしくは、どのような人間か」

 

という自己定義を

知るためのテストです。

 

 

でも

 

私たちが当然と思っている

 

人間観、自己観が

文化によって異なる、

 

って知っていましたか。

 

 

私たちは、まっさらな状態で
この世に生まれてきます。
 
そこから色々なことを
学び、経験をし、
自分の価値観、考え方を
身につけます。
 
この過程で
文化的な影響は絶対に
避けられません。

 

 

ちなみに

例えば自己紹介の場面など、

何か特別な状況ではなく、

 

普段の「私」に対する定義を
してもらいます。
 
 
そうすると、例えば北米人は
「私は頑固だ」とか
「私は正直者である」
 
といった性格、性質を答える
人が多いのだそう。
 

一方日本人は
自分の所属、社会的な立場を
答える傾向が強い。
 
 
これは、
 
日本人が
社会的な立場や役割から
人を理解する、
 
という人間観を
共有しているからです。
 
 
 
とある比較文化心理学者たち
によると、
 
日本人にとって
人間として好ましいあり方は、
 
特定の役割や関係にどう的確に
対応する人間か、
 
という点にあるのだとか
 
(Markus & Kitayama, 1991)。
 
 
つまり、
 
会社の上司に対して、
よい部下であるとか、
 
子供に対してよい母親であるか、
 
などが
日本人にとっては重要だと
いうのです。
 
確かに私は、
 
自分がよい従業員か、
夫にとってよき妻か、
 
ということを
つい意識しながら
日々の生活を送ってたりします。
 
私の答えは
「私は自由人」だったんですけどね。
 
日本とドイツの文化の影響を
受けてる、っていうことでしょうか。
 
 
一方の欧米人にとって
自分は自分。
 
状況や立場に左右されない
自己を大切にするそう。
 
だから当然、
他人の目もあまり気にしません。
 
 
うーん、
だからドイツ人は職場でも
対立が絶えなかったり
するのかな…(;'∀')
 
 
これは
どちらが良いとか悪いのではなく、
あくまで文化差です。
 
 
ちなみに20個書き出す
というのは、
 
途中から大変になって
くると思います。
 
 
これには理由があって、
 
人は10個目くらいからは
意識化された
欲求や個人的な生育暦を
書き出すようになる。
 
 
そして
15個以上になってくると
 
潜在的な欲求や悩みなどが
思い浮かび、
書きにくくなるのだそうです。
 
 
さて、

 

みなさんの答えはいかがでしたか。