第21回ハロプロ楽曲大賞'22への投票 | カバオの現場探訪記

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毎年恒例、楽曲大賞投票公開です。


1位 3.0 Teenage Solution / モーニング娘。'21

娘。シングルではひさびさの良曲だと思いました。イントロから「何かが始まるぞ」というわくわく感があり、AメロBメロサビと色を変えながら展開していく構成はこれぞつんく楽曲という印象です。

卒業シングルとなるまーちゃんを中心に、メンバーの使い方もバランスがとれていて、MVを含めた完成度が高い。オリジナルで披露する機会が限られてしまったことだけが残念です。


2位 3.0 ビートの惑星 / モーニング娘。'21
TSがつんくの良い仕事だとすれば、こちらは非つんくの素晴らしい仕事と言えます。ブラスから始まり、推しが活躍する曲はどうしても評価が甘くなるところがありますが、奇をてらっていない分だけ、素直に曲にノれて楽しいです。

多くの楽曲がメインメンバーの歌いやすい音域に合わせている中、ビートは高音寄りであることがまた印象を変えています。こういう外に向かっても分かりやすく、パフォーマンスを見ても明るく楽しい曲というのはもっと重宝されるべきだと思いますね。


3位 2.0 Sunset Summer Fever / L!PP (from Hello! Project Dance Team)
今までのハロプロでできなかったことをやった楽曲。西寺郷太ワークス。シンプルなんですが、それは無駄なものがないというだけで、よく聴くと要所に華やかな音が入って曲を彩っているというのが分かります。参加メンバーも各ユニットの時とは全然違う歌い方を見せていて、普段とは全然違う方向性だからこそハロプロの実力の高さが際立つ結果になりました。

ダンスパートで入るメンバーの合いの手が最高に多幸感。ハロプロダンス学園の注目度が上がった1年を象徴する楽曲として、上位に入れていいと思います。


4位1.0 愛すべきべき Human Life / アンジュルム
3位に推したL!PPが西寺郷太なら、こちらは堂島孝平ワークス。音としてはブラスがずっと前面に押し出されて華やか、かつちょっとごちゃごちゃした感じがアンジュルムらしさを引き出していると思います。

「アンジュ」に聞こえる歌詞とか「お先はまっキラだ」ってフレーズの遊び心。コールできるようになったらもっと盛り上がるでしょうね。グループでずっと歌い継がれるアンセムになり得る曲だと思います。


5位 1.0 Mon Amour / Juice=Juice [植村あかり、稲場愛香、段原瑠々、井上玲音]
まなかんを含めた今のメンバーだからこそ歌える曲、海外のテイストを取り込んだ非常に上質なJ-POPという印象です。かつては娘。のアルバム曲で現場のヲタ人気がやたら高い曲がよくありましたが、あんなイメージ。ちょっと離れたところからの私見ですが、Juiceはかなとも卒業後にれいれいの声がグッと前に出てきましたね。周りに合わせていた声が主張するようになって、輝きが増したと感じています。


ハロプロ楽曲カバー部門
1位 3.0 I WISH / モーニング娘。'22
新録I WISH。もっと使ってくるかなと思ったけどなあ。黄金期楽曲を今のメンバーがパフォーマンスするとまた違った色になるので、コンサートでの披露だけでなくupdateしない新録はもっとやってもいいと思います。保存会にならない程度に。


2位 2.0 誤爆 ~We Can't Go Back~ / 高橋愛・田中れいな・夏焼雅
平成ギャル。この曲をひと言で表すなら、このフレーズに尽きるでしょう(笑)30代も半ばになったのにギャルでいる田中れいなに乾杯です。


3位 1.0 ザ☆ピ~ス! / HELLO KITTY
林原めぐみがつんく♂歌唱でピースを歌っているというだけで一聴の価値がある。それ以上は何も言うことないでしょう。ありがとうございました。


MV部門
1位 3.0 Sunset Summer Fever / L!PP (from Hello! Project Dance Team)
おしゃれってこういうことですよね。ロケとダンス、撮影しているシーンは何種類もあるのに、全然ごちゃごちゃしていない。ダンスはシンプルにかっこよく、6人の楽しそうなシーンでは話し声が聞こえてきそう。去年は鈴木愛理×Blue Vintageの『Apple Pie』に入れたんですが、こういうテイストが単純に好きというのは否めない(笑)
2位 2.0 Sunset Summer Fever Dance Shot ver. / L!PP (from Hello! Project Dance Team)
L!PPとハロプロダンス学園は別のものです。という建前はともかくとして、ダンスショットまで公式に出してもらえて大変ありがたい。ガツガツ踊るタイプの曲ではないけれど、スキルの高さは存分に伝わってきます。本音を言えば、一度は生でパフォーマンスしてほしかったなあ。


3位 1.0 アドレナリン・ダメ / つばきファクトリー
作り自体はダンス、ソロにちょっと細かい演技ショットが加わっている程度なんですが、カメラワークとつなぎ方の工夫でこんなによく見えるんだと感じました。セットが豪華なわけでもロケや派手なCGがあるわけでもないんですが、ダンスショットでもカメラが動いて歌ってるメンバーに寄るのとか良いですよね。ソロパートでつないでいくつばきならでは。


YouTube部門
1位  3.0【踊ってみた】怪物 / YOASOBI 踊ってみた【ハロプロダンス学園】振付/DA PUMP KENZO
参加メンバーのファン(の中でもさらに一部)しか見ていなかったハロプロダンス学園を、一大注目コンテンツにしたのは間違いなくこの動画でしょう。KENZOさんが振付からカメラワークからこだわり抜いて作ってくれたものに、全力でメンバーが応えたからこそできたもの。難しい振付ですが、無理にそろえず個性を尊重したことでフルパワーのパフォーマンスになっています。

SSFと違うのはまなかんがいるという点。るるちゃんも素晴らしいけど、長く見てきたヲタにとってこの6人の映像作品が世に出て、多くの人の目に留まったことはこの上ない喜びでした。


2位 2.5 SONGS/モーニング娘。
加賀楓振付作品その一。とにかくかっこいい。かえでぃーから石田さん、小田さんへの信頼が伝わる高難易度の振付です。非常に曲線的でラインを見せるような動きも多く、2人の個性がちゃんと引き立つように作ってあるのがよく分かります。シンプルなモノトーンの衣装なのに、めちゃくちゃ華やかで色気がある。イントロから30秒くらいゆったりポージングを見せておいて、曲に勢いが出るところから一気にダンスもテンポアップするつくりがとても好きです。


3位 2.0 The 摩天楼ショー/モーニング娘。
加賀楓振付作品その二。ソロなので加賀楓の好きなもの詰め込みました!という振付です。まず音の取り方が面白い。バックのホーンセクションの音を存分に生かしていて「そんな音も鳴っているのか」って発見があります。

あとは指の動きや手のポージングをふんだんに使っていて、手指の長い自分の特徴をよく理解した表現でもあります。元のダンスも印象的な曲なので、ニュアンスを随所に取り込みつつ深化させていて非常に興味深い動画でした。


4位 1.5 セクシーキャットの演説/モーニング娘。’16
加賀楓振付作品その三。教育係としてたくさんのことを教えてきただけに「15期はこんなこともできますよ!」というかえでぃーのメッセージが伝わってきます。加入から3年で成長して大人っぽい表現ができている部分もあれば、ちょっと背伸びした感じも垣間見えて、絶妙のバランスで今しかできないダンスに仕上がっています。衣装も含めて今の15期に対するプロデュースとして高いレベルでバランスがとれていると思います。


5位 1.0 モーニング娘。'22 加賀楓 加賀温泉郷広告撮影に密着!withカメラマン石田亜佑美
なんというか、こういう動画でしか見られない顔ってありますよね。石田さんが主に撮影してくれているおかげでとてもリラックスした様子のオフショット動画になっていますし「かぁいいねえ」というヲタクの間での流行語(一部でですが)も生み出しました。

加賀楓にとって大事なお仕事だった加賀温泉郷が、動画で残って良かったなと思います。


推しメン部門
加賀楓
最後の最後まで、色んな爪痕を残して卒業していく推しです。今年もまた様々な面で成長を見せてくれましたし、もっとモーニング娘。で色んなものを生み出していく姿を見たかったという気持ちはあります(グループにも大きな力になってくれたはずですし)。

その一方で、もう娘。という枠では収まらなくなってしまったな、と感じる部分もあります。外からの刺激をたくさん受けた影響が大きかったのでしょう。娘。だからできることと、娘。にいたらできないことを天秤にかけて、後者の方が大きくなったからこのたいみんぐで卒業の決断なんだと思います。
本来はもっとグループで輝くこともできるはずですが、内部的な事情も含めてこれから進むべき道が分かれてしまったかなあ。ここから個人で勝負していくことになりますが、元モーニング娘。という肩書きのいらない新しい加賀楓になってほしいという気持ちでいます。応援しています。