「 #加賀楓 らしさ」の話をつらつらと | カバオの現場探訪記

カバオの現場探訪記

ハロプロのこと、現場のこと

加賀楓さんの5月9日のブログへのコメントを自分への記録用にほぼそのまま転載したものです。上限2000字で1996字使うとは…)

 

かえでぃーが今目標としているという「自分らしさ」についてのブログを読んで、ふと思ったこと、考えたことをつらつらと書きます。

 

まず、かえでぃーが考える「自分らしさ」というのはどんなものなのでしょうか。長い手脚を生かしたダンスなのか、細かい振り付けのキレなのか、伸びやかさやしなやかさみたいなものなのか。どれもみんなが褒めてくれるかえでぃーの良さだと思います。

 

モーニング娘。で(もっと言えばハロプロ研修生加入以来)踊ってきた曲でも、アップしてくれた踊ってみたでも色々なジャンル、バリエーションがありました。ファンにもそれぞれ「これが一番好き」とか「あの曲のかえでぃーいいよね」とか、好きなポイントがたくさんあります。

 

でも、実は、大事なのは引き算なのだと自分は考えています。かえでぃーは研究熱心なので、日々、色々なアーティストさんを見て「他人の良さ」が目についてしまうと思います。でも、あれもこれもと欲しくなるところを、あえてどんどんそぎ落としていって(つまり引いていって)、まずかえでぃー自身が一番こだわりたいことを見つけてください。

 

さらに言えば、そのこだわりたいことは誰かと重なっていても良いと思います。「でも、これはもっとできる人がいるからなあ」とか考えず、自分の気持ちに正直に、その部分にとことんこだわり抜くことがとても大事です。「神は細部に宿る」という言葉がありますが、人と同じものでもこだわり抜いていけば違いは必ず出てきます。その違いが「個性」と呼ばれるものだと自分は思います。

 

そして、そのこだわりが「加賀楓らしさ」の核、コアになっていくのではないでしょうか。複雑なことは必要ありません。ダンスに関わることですらないかもしれません。シンプルなことでいいので、こだわって伸ばしていけば、自然と今の目標に向かって前進できるはずです。

 

なんだか説教くさい上に、ちょっと自分の話をするのをお許しください。

 

かえでぃーがモーニング娘。に昇格する3カ月くらい前、自分は数年間やっていた大きな仕事を終え、次の目標が見つからずいました。日々の仕事自体はこなしているのですが「自分がこれから心血注いでやるべき仕事、自分にしかできない仕事」というのを見つけられずにいました。

 

社内のあちこちの仕事に駆り出されて今まで自分が経験したことのない担当に触れました。「あれもいい」「これも面白そうだ」とは感じるのですが、自分がこれからずっとやっていきたい仕事だとまでは思えず、悶々としていました。

 

かえでぃーを自分に重ねるのは恐縮ですが、自分らしさとは何かという悩みに近いものがあったと思います。

 

そこで、自分は何を一番大切にしているか、表面的な「担当」ではなく「なぜ仕事をするのか」まで立ち返って考えました。考えながら仕事をしているうちに、わりとシンプルな答え、自分の軸となるもの(軸としたいもの)を、自分の中にあらためて発見しました。

 

今はそれをどうやって具体的な日々の仕事に落とし込んでいくか、切磋琢磨の日々です。勉強しなければいけないこともあります。うまくいったと自信のある仕事もあれば「もっとこうすれば良かった」と後悔した仕事もあります。他人から評価されるかどうかもありますが、自分の中で満足できる仕事だったかどうかというのがとても大きなウェイトを占めています。

 

話を戻すと「加賀楓らしさ」を周りのメンバーやファンに問えば色々な答えが返ってくると思います。どれも加賀楓の一側面を表す正解でしょう。でも、かえでぃーが自分で見つけ出す「加賀楓らしさ」は別にそれに沿っている必要はないと思います。ぜひ、自分にとって一番大切にしたいことを、かえでぃー自身で見つけてほしいと願っています。

 

踊ってみたの話に立ち返ると、前回と今回の石田さんとかえでぃーはそれぞれで別々の機会に踊っているからこそ、合わせたときに1+1が単純に2にはならない面白さがあると思います。これが、同じスタジオに入って一緒に撮っていたら、先にお互いを見て合わせるから2人ともまた違うダンスになるんでしょうね。コロナの自粛期間だからこそ見られたコンテンツを、自分はとても楽しんでいます。

 

今はコンサートもできず、もどかしい部分もあると思いますが、逆に今だからこそ、じっくり考えられるという部分もあるかもしれません。この自粛期間を、少しでもプラスにしていけたら素敵なことですね。

 

最後に、いつも手紙などに書くことですが、ファンはかえでぃーの背中を押しています。これから未来を切り拓いて前進する加賀楓の力になれたらと願っています。

 

それでは!(・Д・)ノ