Hello! Project 研修生発表会2016 ~春の公開実力診断テスト~
(前編はこちら)後編では、11番目から21番目までの11人について見ていきたいと思います。
11. 米村姫良々 The 摩天楼ショー(モーニング娘。)
さて、後半戦の最初は小学6年生の新人キララちゃんです。名前が読めない。歌もダンスも未経験からの研修生入りです。とにかく目が大きい。キャラクターっぽい顔立ちで、独特の雰囲気があります。どう成長するのかが楽しみな素材型の子です。
そして選曲はハロプロファンクの傑作、ヲタから愛される摩天楼ショー。原曲はれいなと鞘師の2人が交互に歌うので、息継ぎなどは無理なくできる曲ですが・・・まあリズムが難しいんですよね、この曲。あと「ワウー」ってパートは、れいながこの曲で一番好きなところなので、ぜひちゃんと歌ってもらえるとうれしいです。
12. 段原瑠々 初恋サイダー(Buono!)
2年前のベストパフォーマンス賞受賞者、るるちゃんは中盤での登場になりました。研修生内アンケートでの「歌が上手いメンバー」でほぼ満票(本人以外の全員から得票)、生タマゴのオーデも3戦3勝。歌は現役メンの上位クラス、研修生では頭二つくらい抜けています。
今回選んだのはハロプロ外でも数多くカバーされるBuono!の代表曲のひとつ。簡単な曲ではないけど、極端な高低音もないし、彼女なら余裕で歌いこなすでしょう。ダンスはほとんどない曲なので、ワンコーラスの中でどう変化をつけてくるのか。とにかく、できる子なのはわかっているので、この曲選ぶ以上はすごいものを見せてほしいなと思います。
13. 堀江葵月 Kiss me 愛してる(℃-ute)
研修生No.1歌唱メンの次は、No.1ダンスメンの登場です。上記投票でダンス1位だったほりえってぃ。もちろん帯同やダンス選抜にも入っていますが、同じナイスガールトレーニーから移籍組の広瀬彩海、井上玲音(こぶしファクトリー)は差をつけられ、本人の胸中やいかに。
高3の今年は期するものがあるのでしょう、この曲で勝負に出たかという感じです。イントロからメロ、サビを通じてセクシーなダンスを展開する曲。持ち前のアタックの強い声質も合っています。去年の加賀に近いイメージで、ど頭のダンスで一気に観客を引き込みたいところ。あとは、コール・アンド・レスポンスがない実力診断テストなのがどう影響するか。
14. 仲野りおん ヤッタルチャン(スマイレージ)
去年の実力診断でお披露目&初パフォーマンスだった24期の中で、この1年を通じて最もイメージが変わらなかったのがりおんちゃんです。こう見えて、中3です。成長していないわけではないけど、どこかふわふわした魅力はぶれずにそのままです。
曲も去年に続いてスマイレージから。もう、見どころはただひとつ、冒頭のセリフをどうやるかでしょう。掴みがよければそれでOK。歌唱部分はリズムが跳ねるし、実は後期スマの中でも難しい曲です。原曲だとまろタケめいにしかソロパートがないし。去年は順番が加賀の後でしたが、今年は堀江の後なので、このギャップが実力診断の面白さのひとつですね。
15. 横川夢衣 ♡桃色片想い♡(松浦亜弥)
みんなのゆーめい。船木結、山木梨沙や段原を輩出した20期。段原、堀江の項で触れた研修生内アンケートで「MCが面白いメンバー」でトップになりました。関西弁で親しみやすいキャラクターと、デコ出しやめて一気に上がった美人度が強みです。
そして、3回目の実力診断テストは、なんとこの曲です。実は難しいです。本当に一人で歌ってんのかと思うくらい息継ぎポイントがない。それに挑むゆーめいがどこまでポンコツを脱しているかが注目点ですよ。彼女のキャラとしては脱していない方が正解ですが、今回は実力診断なので悩ましい・・・。しかし、ある意味でとても興味深いパフォーマンスです。
16. 島野萌々子 Crazy 完全な大人(℃-ute)
ハロプロ2人目の「ももこ」です。広瀬、堀江らトレーニーからの移籍組の6人で、唯一トレーニー「非選抜」だったメンバー。高2ですが歴はまだ浅く、パフォーマンスも発展途上です。ちなみに研修生最長身の165cm。接触イベントに強いという評価もあります。
そんな島野さんも、思い切った選曲をしました。前回は「スキちゃん」でかわいくやりましたが、一転して大人の世界。イントロから色気たっぷりなダンスが続きます。歌でも、サビの「クレイジー」とか「セクシー」というフレーズが印象に残ります。島野さんはスタイルもいいし、ハマればすごくかっこよくて絵になるクレ完になる可能性があります。
17. 橋本渚 抱いてよ!PLEASE GO ON(後藤真希)
トレーニー組が続きます。研修生最年長、この春、高校を卒業したなぎなぎです。ダンスには定評があり、部活で世界大会に出場したことも。弟はジャニーズというアイドル姉弟。去年はダンス賞でしたが、今年はもう一つ上を狙った選曲をしてきました。
ごっちんのかっこよさ全開のDPGOですから、歌もダンスもキメが求められます。イントロはダンスのキレよりも、ポージングがポイントになりそう。歌唱は、ひとつひとつのフレーズをはっきりさせないと流れて聞こえてしまう曲です。オトナの女の世界観を「我が軍のセクシー担当」(みつばち先生談)がどう表現するか、衣装含め楽しみです。
18. 小野瑞歩 ロマンティック浮かれモード(藤本美貴)
24期のお姉さん、高校1年のおのみずちゃんです。まーちゃん推しでサイリウムはエメグリ。子役経験があり、歌もダンスも安定感がありますが、帯同回数も少なく、大きなステージに抜擢とはいかず。年下の同期が活躍する中、殻を破る絶好の機会です。
そんなタイミングで、おのみずちゃん、ロマモーを選びました。ハロプロの「ヲタが盛り上がる曲」投票があったらこの曲が1位でしょう。でも、実力診断は着席でコールも禁止。歌い出しの後、Aメロまでの間を自分でどう盛り上げるかが鍵を握りそう。曲としては歌い上げる系のメロディと跳ねるリズムをきちんとやりきることが重要です。
19. 金津美月 インスピレーション!(モーニング娘。)
1年前はどうなることかと思ったのに、最近は急成長でめざといヲタから注目株に挙げられる中学2年生みづきちの登場です。加賀さんに憧れて髪を切ったらまる子にされてしまったり、ダンスはおぼつかなかったりしてますが、歌は確実にうまくなっています。
この子も選曲が面白い。「そう来たか!」という感じです。最近ではJuice=Juiceがセトリに入れている名曲。冒頭からフェイクががっつり入ったり、メロディに早口の言い回しがあったり、難易度は高めです。どこまで歌いこなせるか、1年の成長を見せてほしい。声にすごく特徴があって耳に残る子なので、この曲がどう聞こえるのか楽しみでもあります。
20. 一岡伶奈 ガラスのパンプス(後藤真希)
ラス前は、かえでぃーと並んで最古参、4度目の実力診断となったいっちゃん。どこかのんびりした印象がありましたが、発表会の歌唱オーデで続けて選抜されるなど、この1年で伸びました。高3ですから、ここが勝負所と選曲にも気合いが見えます。
ごっちんがそのポテンシャルをフルに発揮している難曲です。ソロだけどダンスもがっつりあるので決まらないとかっこよく見えないし、歌も低音から高音まで行ったり来たりする。いっちゃんは性格も声質もやさしくやわらかいタイプなので、この曲にどう当ててくるか。煽りを入れたり衣装がすごかったり、毎年ひと工夫してくる子なのでそこも期待。
21. 清野桃々姫 冷たい風と片思い(モーニング娘。)
トリを飾るのは大型新人ももひめちゃん(桃々で「もも」です)。またの名をプリンちゃん。小6ですが研修生入り前からの活動歴は豊富で、先輩たちからも「直すところがない」と大評判です。ヲタの期待も非常に高い子ですが、これ選んでくる度胸も大したものです。
言わずと知れた鞘師里保卒業シングル。もともと鞘師ソロで予定されていた曲で、自身もソロライブで披露しています。イントロにダンスが入るバラードで、吐息交じりのメロディラインが切ない。まだ鞘師の記憶が色濃い中、生半可では高い評価は得られない。どこまで仕上げてくるか。順番が最後であることの影響も含め、どうなるか読めません。
ということで21人分を前後編に分けてみてきました。自分の中でチェックポイントを整理する意味もありましたが、普段研修生現場に行かない、またはそれほど行ったことがないという方の一助になればと思います。
ニコ動にあった抽選と意気込みを合わせた動画。
公式に上がってるのよりわかりやすいです。