やがて式の時が来た…もう籍は入っていたけど籍を入れた時から彼は変わって居たからあたしは何だか不安は沢山あった…要求が毎日の様にきつくなって居たし、同棲してる方が良かった、と想ってしまって居た…でも親父は喜んで居たからあたしはそれに答えたかった…式のチャペルへ向かう時親父と2人きりになった…あたしは何も言ってあげれず扉が開いた…本当なら『お世話になりました』と言うべきなのにあたしは言ってあげれなかった事が今となっては後悔があった…2人でバージンロードを歩き途中から彼と交代した。友達がどうしても来たいと言ってくれたので式だけ出てもらった…あたし達は当たり前に牧師さんに愛を誓いあたしは幸せにお祝いされた…仲の悪い兄貴さえ祝ってくれてなんだか幸せはこんなものなのかな?と、本当は半額でその日は泊まれる予定だったけどシェリーが妊娠してたから辞めた。心配だったし…食事会が始まり幸せに終わりあたし達は家路についた…
式の日取りが近づくに連れてあたしは何だか不安になりつつあった…それは『暴走してる彼』を止める事は出来なかった…あたしを連れ歩きあたしを周りに見せつけたり、少しでも太れば怒るからあたしは『拒食症』になってしまった…元々病気をした時に摂食障害にはなっていたけど太る事は許されなかった…ブランドが壊れるから…
あたし自身も彼をもちろん『愛』はあったけどそれと同時に自慢の彼であった…誰が観ても格好いい彼は自然とあたしの友達もなついていた…彼もそれは嬉しかったし、幸せだったと想う。あたしの『ブランド』になっていた。彼もまたあたしが『ブランド』になっていた。あたしはけして綺麗な訳じゃないけれど彼の好みになっているあたしは周りからもお似合いだった…でも何かが足りなかった…足りない物がなんなのか解らないまま式の日取りは近づいていた…