換気扇、回る | クラチコージの言いたいことなんてあるようでない

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【雪の降った日の、寒い深夜に】


自分つまんねぇ!って時が、あるでしょう。ありませんか。



自分が見ている世界、それを表現する言葉、行動、そして発想。
自分というもののだいたいの傾向と対策が分かってきてしまって、つまり、単調で、

こういうときは、こう。
こうきたら、こうで、これくらいの感じで、こうなってくる。
採点したら今日も75点でした。
75点でも、いいじゃない。

でも自分、つまんねえって。



コインを入れて回すとオモチャが出てくるガチャガチャ。自分の脳がそれとして。
27年間ガチャガチャし続けた私の脳から出てくるものは、だいたい同じで種類も限られている。
ああまた、これか。
りんごは赤い、赤いは止まれ。


つまらなくて刺激を求めて、
本を読んで、酒を飲んで、夢を見て、
他人のガチャガチャの中身を覗いてみる。あの人は400点。ふむふむなるほど。

でも通り抜けて戻ってきたところは結局自分だから、やっぱりハンドルを回すと75点くらいが出てくる。りんごは赤い、赤いは止まれ。

どんなに素晴らしい世界も、自分の脳内でしか処理できない。それを、すごく頼りなく感じてしまう時がある。
自分、つまんねんだよ。
あの人はすごい、2000点だぜ。あんなにも、すごい。


洗面所のよこ、換気扇の下。
歯を磨く。磨きながら、ぼーっと考える。

仕事のこと将来のこと好きな人のこと家族のこと、なんでもいい、あ、ほらまた出てきた、俺の、75点。


遠い国の飢餓の解決も、新型iPhoneの開発も、クラブで踊り狂う人の陶酔も、孤独で命を絶つ人の絶望も、庭掃除が日課のおばあさんの穏健も、
自分の脳では辿り着かない、75点では、及ばない。


長年、休むことなくガチャガチャと育まれた脳から、もう2000点は出てこないかもしれない、一生。
たぶん芸術ってそんな感じ。

2000点なんて出さなくても75点で生きていける。昨日より美味く作れたチャーハンは80点だ。
でも、まだ2000点があると思っている。

自分にもまだ底知れない力が、
平凡な脳の奥底で、いまだに眠っている何か。
自分は何かのヒーローなのかもしれないという。
洗面所のよこ、換気扇の下で。





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よるべない孤独をどこかへ飛ばしてよ
ピンチはここだ 助けてレンジャー


(即興短歌9)
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今年に入って10冊は本を買った。
いや15冊は買った。半分くらいしか読んでないけど。
今まで小説はあまり読まなかったのだけど、久しぶりに読んだ江國香織さんがとても良くて好きになった。

どれくらい良いかというと、途中でとても良いところに差し掛かって、「ぐわあああああああああ!」ってなって、思わずそのページを破りたくなるくらい。
2000点というのは、今は江國さんを思っている。


(前にもこんなことあったよな、と思ってブログを見返したら、この時はタンスに登りたくなっていた。こいつ危ねえぞ。→http://s.ameblo.jp/kratch-ratch/entry-11944014414.html)



では。