根拠発掘屋
「3度の敗北。」
-DEEP JAPANへ①/⑥-
私は、
100マイラーになりたいと、
思っていました。
トレイルで100マイル。
約160km。
山の中を、
昼夜問わず進み続ける。
私にとって、
100マイラーは、
ずっと憧れの称号でした。
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最初の挑戦は、
2016年。
第1回、
彩の国100mileでした。
その年の2月、
フルマラソンで3時間を切り、
調子は上向いていました。
「走れる。」
そんな自信がありました。
スタートから飛ばし、
最初の区間は、
1位で通過しました。
でも、
足がつりました。
ペースを落とし、
順位も落ちました。
さらに、
コースを間違えました。
関門まで余裕がない中で、
気持ちも切れ、
リタイアしました。
その大会は、
100マイルの完走者、
ゼロ。
後に、
伝説的な大会として、
語られることになります。
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二度目は、
2019年。
ULTRA-TRAIL Mt.FUJIでした。
大雨でした。
114km地点のエイドで、
建物の中に入りました。
毛布をかぶり、
雨が弱まるのを待ちました。
そして、
そのまま眠りました。
起きたのは、
約6時間後。
覚悟を決めて、
出発しました。
ところが、
次の登山道へ入る直前、
積雪による大会中止を、
知らされました。
114km地点。
短縮完走。
当時は、
「雪さえ降らなければ。」
そう思いました。
でも、
約6時間。
あのエイドで寝ていたのも、
私の判断です。
大会中止は、
どうにもできません。
でも、
中止になった時、
自分がどこにいたのか。
そこには、
自分の選択もありました。
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三度目は、
2022年。
再び、
彩の国100mile。
今回は、
完走を最優先に、
抑えて走りました。
それでも、
81.6km地点。
竹寺で、
膝の痛みに耐えられなくなり、
リタイアしました。
走り込みが、
足りていませんでした。
その状態で挑戦し、
膝を痛めました。
中途半端に終わったぶん、
身体は、
それほど疲れていませんでした。
だからこそ、
悔しさだけが残りました。
夜も、
眠れないほどでした。
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100マイルに、
三度挑戦しました。
一度も、
最後まで走れませんでした。
「100マイルは、
自分には無理なのか。」
初めて、
そんなことを考えました。
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数日後。
私は、
今からでも出られる、
100マイルレースを、
探していました。
見つけたのは、
DEEP JAPAN ULTRA 100。
開催まで、
一か月もありません。
「これだ。」
そう思いました。
すぐに、
エントリーしようとしました。
でも、
参加資格を、
満たしていませんでした。
挑戦したくても、
スタートラインにすら、
立てません。
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根拠発掘。
昔は、
三回とも、
どこかで、
「運が悪かった。」
と思っていました。
でも、
並べてみると、
それだけではありません。
経験不足。
自分の判断。
走り込み不足からの故障。
自分では、
どうにもできなかったこともある。
自分で、
変えられたこともある。
両方ありました。
⸻
それでも、
「もう無理なのか。」
と考えた数日後には、
次の大会を、
探していました。
諦める理由より、
挑戦する方法を、
先に探していました。
そして、
見つけました。
ただし、
無資格でした。
続く。
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