世界一の人口、急成長する経済、世界最大の民主主義、グローバルサウスの盟主……国際舞台で存在感を増す「大国インド」。だが、足元では権威主義化が急速に進む。2014年にナレンドラ・モディが首相に就任して以降、権力維持・拡大のために、実態と離れた「大国幻想」を振りまき、一強体制を推進しているからだ。本書は、政治・経済・社会・外交に至るまで「モディ化」が進行するインドの実像と問題を冷徹な視点から描き出す。
Xで話題になっていたので読んでみた。
インドのモディ首相といえば、笑顔のイメージ。
日本と友好な国の一つなのだが、中々一筋縄ではいかぬ国でもある。
今でも残るカーストなど元々民主主義的ではないが、モディ以降全体主義的と大国志向の色が強く出始めている。
最近でも、カナダで起こった敵対勢力指導者暗殺に関与疑惑など、きな臭い話もある。
ロシアと中国問題がある程度片付いてくると、今度はインド問題が主題になりそう。
西洋・日本が対イスラムを考えると、一定以上の国際的影響力維持に援助する必要はある。
自己中の塊のインド人的価値観があの辺の地域のみならば日本も大丈夫なのだが、グローバル化して身近にインド人が増えると中国人やクルド人以上に面倒な話になってくる。