感染症にかかり死が近づいている人間に対して、最も救命率が高いのは歴史上間違いなく今 | らくちん道への道

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福岡市中央区今泉で整体・鍼灸院をやっている人の雑感ブログ。

 

 

ゲジフェニ🔞 (@Gejiramphenicol)さんのポスト。

 

極端な自然主義や反ワクチン思想が世間に明るみになって、多くの批判を受けている甲野善紀先生。

 

権威として持ち上げられる前からこういう人だったし、昔からのファンは驚かない(笑)

 

言っている内容はゲジフェニさんの方が正しいが、甲野先生が信仰している野口整体の思想からすると受け入れることは出来ないと思う。

 

前提として「人の身体は自分で病気を治す力を生まれながらに持っている」ことについては、野口整体だけでなく歴史の古いオステオパシーやカイロプラクティックも同様な思想が基本。

 

これは西洋医学の人も否定しないだろう。

 

因みに「自然治癒力」という言葉は古代ギリシャのヒポクラテス医学からで、東洋医学ではない。

 

確かに「人の身体は自分で病気を治す力を生まれながらに持っている」のだが、問題なのは「自分に取って適切な治し方を生まれながらには持ってはいない」ということ。

 

だから、細菌やウィルスなど未知の病原体が身体に侵入した時には治癒力が過剰に働き過ぎて、自分の身体を損傷し後遺症や死に至るケースも出てくる。

 

生まれながらに自分に取って病気の適切な治し方を知っているとすれば、こういう現象は起こらないはず。

 

薬の害にしても、例えば自然派からすると悪しき薬の代表と言われるステロイドだが、感染症で組織を破壊するレベルの炎症がある時は適切に使用すれば人を救う。

 

ワクチンも同様で、適切な治し方を知らない身体に治し方を覚えさせる、正に「自然治癒力」を上げる優れた方法の一つ。

 

西洋医学のエビデンスが不足していた時代は近年まであった。

 

それまでは、経験値があった伝統的な東洋医学や整体の方法論の方が西洋医学より勝っていたこともあり、その当時に神様扱いされていた野口先生の教えを信仰するのもわかる。

 

現代も薬のリスクはゼロではないし不幸な事例もあるが、データは昔の時代より膨大に積みあがっている。

 

現実を正しく見れば「感染症にかかり死が近づいている人間に対して、最も救命率が高いのは歴史上間違いなく今」となる。