「自由」の危機 ――息苦しさの正体 (集英社新書) | らくちん道への道

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福岡市中央区今泉で整体・鍼灸院をやっている人の雑感ブログ。

 

 

あいちトリエンナーレ2019、日本学術会議 会員任命拒否、検察官定年延長、加計学園問題……今、起きている出来事の本質を見抜くための論考集。

「百人組手で知性を鍛え、不当性に抗う訓練になる一冊」――荻上チキ(評論家)

あらゆる「自由」が失われつつある中で、研究者・作家・芸術家・記者などが理不尽な権力の介入に対して異議申し立てを行う。
少しでも声を上げやすい世の中になるようにと願って26名の論者が集い、「自由」について根源的に掘り下げる。
批判的思考を養うための書!

 

 

 

ヴォルヴィーノ@読書垢 (@dokushoa)さんのポストが話題になっていたので読んでみた。

 

最初「自由」の字の下の部分しか見えなくて、某政党代表のことかと思った。

 

先にネタバレすると「息苦しさの正体」は表紙の人物名列挙にある。

 

内容としては菅政権時代の愛知トリエンナーレや学術会議のことが書いてあり、今ではなく2021年時のことだった。

 

所謂リベラル側の主張は彼ら側に立って読めば、それぞれの主張は理解は出来る。

 

自民党を中心とした権力者によって、自由が狭められ息苦しくなってくるという構図。

 

ただ、既得権益側にいる人が今まで自由を謳歌していたのが、時代や価値観が変わって制限された不満を言ってるように見えてしまう。

 

というのも、彼らはアニメや漫画など、彼らが気に入らない文化を弾圧しているのをよく見かけるから。

 

それと思い浮かぶのが、先日起こった「セクシー田中さん」の事件。

 

作者が大事にしていた作品が、大手メディアという権力者の都合で踏みにじられ、大変悲しく痛ましい結果になった。

 

この本に登場する人たちで、大手メディアという権力者への批判をした人がどれだけいたのか?

 

「自由」を本当に大事にするなら右・左関係なくダブスタの人は絶対に避けないと、本当に弱い立場の人たちにとっては危なくてしょうがない。