白黒薔薇聖堂騎士団は今や修道院だけでなく、国家戦力としてもずば抜けて高く、もはや「国家の誇り高き戦力」となっていた。
そんな白黒薔薇聖堂騎士団は国の有能な権力者の高額な資金によって動力を得ていたため、権力者や貴族からの評判は良かったものの一般人からの評判はとても悪かった。彼らの給料は一般市民の約100倍に想定するものであったのも事実。
なぜそんなにも資金が彼らの手元に渡るのかと言うと、修道院だけでなく権力者や貴族が高額のお金を払ってまでこの騎士団を動かしていたからだ。
その意味は騎士団の「戦力」を買っているのではなく彼らの「美」を買っているということ。
実際に彼らの間にどのような行為が行われているかは第三者がわかることではなかったが「高額の身売」等と言った噂が一般市民の中ではあった。
白黒薔薇聖堂騎士団の隊員全員が異常な程の容姿の美しさを兼ね揃えていたのもそんな噂が流れる理由の一つだったかも知れない。
しかし白黒薔薇聖堂騎士団を率いる隊長、翡翠が一般市民にこの騎士団を一般公開することはしなかったので、一般市民からしてみれば謎に包まれた組織と言う認識でしかないのが事実であった。