福岡では、県議会だけではない、小さな私立大学でも?“出世”のためにはお金 

 ー “知らぬが仏”の在学生や卒業生ー

 

  どこかの報道機関の特ダネということではなく、地方紙やテレビ地方局の報道で一斉に、当時は多数会派に所属していたが、現在はその会派を離脱して無所属である福岡県議会の元議長の県議が福岡県庁内で記者会見を開き、かつて議長就任前に議会多数会派県議団幹部から複数回に亘り合計約3000万円の現金を要求され、支払ったと証言した。  福岡は全国的にも大都市の1つで、九州内でも屈指の大都市であるので、人の生活においていろいろさまざまな局面で何でもお金の流れがあるのだと改めて再認識した。福岡では、県議会という政治の場だけではない。以前どこかで側聞したことがあるが、学術技芸の研究と教育というおおよそお金の密かな受け渡しとは一見無関係である大学でも、この度の福岡県議会と同様に、大学の先生たちの職場での職位的昇任のために、水面下でお金の密かな受け渡しが行われていると伺ったことがある。 これは福岡の私立大学であるということであったが、福岡のすべての私立大学で行われているということではないようである。大学という職場での職位的昇任のために、水面下でお金の密かな受け渡しが行われているというのは、学生数が多い大きな大学ではなく、学生数が少なく、現在で言えば、定員割れしている小さな私立大学でのことであるようである。国立大学や大きな私立大学ではない。 無論、小さな私立大学ではどこでも、大学公認で、職場での職位的昇任のために、先生たちの間では水面下でお金の密かな受け渡しが行われているということではないが、小さな私立大学では、そのようなことが行われる“好条件”が整っている。 職場での職位的昇任のために先生たちの間で水面下でお金の密かな受け渡しが行われている“好条件”が整っている私立大学では、上位の職位とは言っても、教授という職位の先生であるが、教授職の先生が、当時は助教授という職名であったが、現在の准教授とか講師とかという下位の職位の先生に対して、教授や、当時は助教授という職名であったが、現在の准教授という上位の職位にするので、他の先生たちとの飲食店での接待などのための他の先生たちへの根回し料として、どれ程の金額のお金かは不明ではあるが、先生たちの昇任において先生たちの間でお金の受け渡しがあっていると伺ったことが以前あった。 小さな私立大学でもたいていは、先生たちの採用や昇任の人事について、少ないながらも複数の先生たちから構成されている教授会の議決で実質的には決まるが、小さな私立大学では、学生数が少ないし、先生の人数も学生数の少なさに応じて少ないので、先生たちの間で昇任のための根回しが行い易いし、事実上、教授という特定の1人の上位職位の先生が自分よりも下位の先生たちの昇任を決めることができるからである。 それで、教授という特定の1人の上位職位の先生は自分よりも下位の先生たちの昇任に当たって、下位の先生たちに対して、理由はお為ごかしをこじ付けて、密かに、お金の支払いを求め、その要求に対して、下位の先生たちは、要求された金額を教授という特定の1人の上位職位の先生に支払うということになる。 小さな私立大学でこんなことが行われるのは、大学の規模がいろいろな意味で小さいからであり、大学が私立で、先生たちが公務員ではないし、みなし公務員でもなく、小さな大学では先生たちの人数が少ないからであり、先生たちが公務員ではないからである。 大学で先生たちの人事に当たっての先生たちの間での違法なお金の授受があれば、国立大学や公立大学では、先生たちが公務員か、あるいは、みなし公務員であり、それで、親告罪ではない贈収賄罪という大きな犯罪になるが、そのような国立大学や公立大学とは相異して、大学が私立で、しかも私立大学でも小さな私立大学であれば、先生たちが公務員でもないし、みなし公務員でもないために、私人間の小さな犯罪の1つである背任罪という親告罪にしかならないからでもある。親告罪である犯罪は、被害者や非被害者の告訴や告発があって初めて、警察検察の捜査当局は捜査を開始する。親告罪ではない犯罪は、被害者や非被害者の告訴や告発がなくても、警察検察の捜査当局は自律的に自立的に自発的に捜査を開始する。 深刻なことは、そのような小さな私立大学に入学し、在学中である学生や、小さな私立大学を卒業した卒業生の社会人という“知らぬが仏”の在学生や卒業生である。