原発は危険だとはうすうす知ってはいましたがこれほど危険なものとは3,11までそれほど実感していませんでした。だから、原発ゼロの運動を起こすほどのエネルギーはありませんでした。メディアを含めて、原発村から買収されていたとは全く知らされていませんでした。「安全神話」を少しは信じていたのではないかと思うと、恥ずかしくなるほでした。それで、力を込めて「呼びかけ」を書きました。6会は書き直しました。そこでできたのが以下の文です。

「さよなら原発、再生可能エネルギーを実現する」呼びかけ
       平成23年12月11日

 3月11日の東日本大震災は、私たちの「生活、生産、そして生き方」を考えざるを得ない歴史的出来事でした。過去2000年で3回目になるM9の大地震は、私たちにとって初めての体験でした。大津波が、あらゆるものを飲み込んでいくのを目の当たりにして、日本が、四つのプレートにのった地震・津波大国であることをあらためて思い知らされました。その上、福島第一原発の事故です。4基の原発が同時に全電源喪失で制御不能になり、燃料のメトロダウンをもたらし、原子炉建屋の水素爆発によって放射性物質をばらまき北海道、西日本までの広範囲に汚染を拡大しているのです。しかも原発はアメリカのコピーであるために重大事故を収束する技術すら日本は、持ち合わせていないのです。
 さて、日本が原発大国になったのか、その歴史をひもといてみましょう。1973年のオイルショックを転機に、日本は国策として原発エネルギーを選択してきました。その結果、地震・津波大国の地盤の脆弱な海浜に54基もの原発が林立するようになったのです。原発は、過疎で高齢化、財政難に悩む自治体に電源三法により、税金を湯水のように注入し、札束で住民の心と土地を買い上げながら建設されていきました。
 原発は「CO2を出さない、安価なエネルギー」と言われ、マスメデァによって喧伝されてきました。しかし、原発震災は、原発が〈異質な危険性〉を持っていることを具体的に明らかにしました。原発は、は時間的、社会的、空間的に限りなく広がっていくことを意味しているということです。
 福島原発事故で大気中に63万テラベクレル~77万テラベクレル(これは広島原爆の168.5個分)、汚染水に70万テラベクレルの放射能物質を放出したといわれています。(チェルノビイリでの放出された放射性物質は、520万テラベクレル)吉岡斉九大教授(東京電力福島第一原発事故、検証委員会委員)は、原発の処理に「30年以上、被害総額50兆円以上かかる」と指摘しながら、これは「何年かかるか分からないし、被害総額がいくらになるか分からないということである」といわれました。
 全国的に原発をなくそうという取り組みが高まる中で、九州電力は「やらせメール」の最終報告に、第三者委員会の「佐賀古川康県知事の指示が引き金になった」という事実を削除して、玄界原発4号機の再稼働を強行しました。また、私たちは、玄界原発が1号機は原子炉が、老朽化と中性子の照射で鋼鉄が「陶器」のようにもろくなっていること、3号機では軽水炉で「プルサーマル」発電を行っている問題点を不問にしての再稼働を認めるわけにはいきません。
  「フクシマ」は、人類が初めて経験するであろうシビルアクシデント(重大事故)に対して、政府、財界、電力会社は今もなお「原発安全神話」にとりつかれ、「原発がなければエネルギー不足し、企業が海外に逃げる」という脅しをかけ、原発の再稼働、増設の体制を維持しようとしています。また、原子力協定を4ヶ国と結び、その輸出すら企図しているのです。
 そのうえ、私達は、エネルギーの自給問題を考えなければなりません。「エネルギーの地産地消、電力の発電・送電の分離」をめざしていくことが求められています。具体的取り組みとして以下の四点が必要です。
 第一点は、太陽光発電です。環境省の試算でも、太陽光発電の潜在的可能性は原発の40倍と言われています。太陽光を電気に変える比率、いわゆるモジュール率を高めるとともに太陽光パネルの設置価格を大幅に値下げすることで安全なエネルギーを確保できます。とりあえず公共施設、学校、幼稚園、保育園の屋根に太陽光を設置することが求められます。そして、住宅リフォーム補助と合わせて、太陽光パネル設置を考えたいのです。
 第二点は、バイオマス発電に取り組むことです。バイオマスとは「再生可能な生物からできた有機性エネルギー」を指します。具体的には木材、竹材、海草、紙、動物の死骸、糞尿、生ゴミ、プランクトン等があげられます。そこで、間伐材、生ゴミ、糞尿、紙等を使った発電が考えられます。今まで、廃棄物として処理していたものが、エネルギーに変わるのです。
 第三点は小・中の水力発電が有望です。安宅川、中元寺側を利用すれば、かなりの電力を継続的に生み出すことができます。
 第四点は、戸谷ヶ岳における風量発電の可能性を調査することです。風力発電には、風力の強さ、風向き、騒音などの事前調査が必要です。環境アセスメントを実施して、風力発電の可能性を探究してみたいと考えます。
 私たちの生き方として、原発エネルギーに依存せず、「自然と調和し、共存する持続可能な社会」を実現するために努力することが求められています。
 3月11日からの全経過は、原発事故は「人災」であり「安全神話」は虚構で、人々が安全平和に生活する人権を蹂躙(じゅうりん)するものであることを余すことなく示しました。そして、原発を管理することができると考えるのは「幻想」であり、原発は、地域社会に「荒廃と犠牲」をもたらし、破局へとつながる道だと言うことを明らかにしました。
 私たちは呼びかけます。「さよなら原発!再生可能エネルギーを利用する社会を実現する」取り組みを行うことを!
呼びかけ人 小峠 求(安宅) 藤川幸治(荒平、黒木) 
      手島武文(大島) 村上政美(豊州)
      山田安則(島廻) 福山及枝(田川市)
      山崎英美(田川市)