地盤の強弱が産業廃棄物処分場の要件であると述べましたが、私達は過去の資料だけではなく、地盤の調査も専門家によって調査してもらいました。京都大学防災研究所の助手中川鮮(あきら)先生に電気探査機を使って、専門的に調べてもらいました。地盤が脆弱なところがあることがこの事でも分かりました。その結果を意見書として、裁判所に提出しました。また、審尋(裁判では公判)で、証人として出廷してもらい具体的に証言してもらいました。その結果、過重な産業廃棄物を投棄すれば、地盤が崩落して、廃棄物が崩れ落ちることが分かりました。

 私達は、裁判と友に、産業廃棄物処分場の現地視察を実施しました。筑豊産業廃棄物処分場ツアーをおこないました。嘉穂郡筑穂町内住(ないじゅ)の(現飯塚市)の産業廃棄物処分場のでたらめな廃棄物の投棄状況を目の当たりにしたショックを受けました。また、山田市(現嘉麻市)の三派以上では、流水が流れている中に廃棄物を投棄して、赤茶色の水が流れているのを見ました。安定型産業廃棄物処分場は安全ではないという確信を強くしたものです。「百聞は一見にしかず」という諺を実感したのもこの時でした。

 視察は奈良県の西吉野村、香川県の豊島にも及びました。西吉野村では、果物の村にそびえたつ【産廃富士】を見ました。産業廃棄物処分場をどうやったらあの高さまで高く積み上げたかを、村民に聞き理解することができました。豊島では、石井亨さんから50万トン産業廃棄物が不法投棄された実態を説明してもらいました。硫化水素ガスのにおいと温度、高濃度のダイオキシンの怖さを改めて知らされました。

 視察で学んだことは報告書にして、町民報告会を開いてみんなのものにする努力をしました。

 産業廃棄物処分場に反対する一番早い方法は、産業廃棄物処分場の実態を自分の目で見ることです。