海外進出とは? | K-POP(勝手に)うんちくブログ

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韓国芸能、K-POP、新曲について勝手に語る。

 

 

【コメント】

けこぽさん、こんばんは。久しぶりのコメントです。昨夜のキンプリの発表は元ジャニオタの私には、嵐の活動休止発表以来の衝撃でした。特に平野くんと岸君はメディアにもたくさんでてますし、活動も順調なように見えてましたから。3人脱退で2人残留ということでTwitterで「東方神起」もトレンド入りしていたのには苦笑いしましたが・・・東方神起はユチョンはおいといて、4人は成功っしていますよね?ジェジュンの韓国の豪邸はすごいですし、日本のバラエティでも流暢な日本語で笑いをかっさらってて感心してしまいます。真相も今後の活動もわかりませんが、まだ若い彼らが将来後悔しない決断であって欲しいです。

 

 

まぁ、事務所上層部の問題が1番あるとは思っていますが・・・昔は「1つ育てて、次のグループ」という感じでしたが、それだと後に続くジュニアの年齢がどんどん上がってしまうため、デビュー間隔も短くなって、さらに先輩グループの全盛期が伸びたこともあるかな(これは良いこと)、同時期に活動する事務所内ライバルが増えたことで、大変そうだな~とは思っていました。

 

 

あくまで報道では(実際の理由はもっと複雑でしょうが)、方向性の違い、ということなわけですが・・・で、今回ちょっと個人的に思ったのが「海外活動」について。

 

 

素朴な疑問なのですが、「J-POPも海外展開する時代だ!」「ジャニーズも海外進出必須!」などの意見を見る度に思うのは、あれは単純に「何を」指している言葉なのでしょうか?

 

 

というか、そもそもその発言をする人は「本当のファン(お金を出している人)」なのか、ただニュース等で「K-POPが世界で人気らしい・・・よ?」というのを見て、思った感想なのか?よく分からない部分があります。

 

 

海外展開、というのは

 

①大規模ツアーなど日本活動と同等の仕事(スター扱い枠)

②現地でオーディションや地方のラジオ番組めぐりをする(イチから出直す)

 

どっちなのかと・・・

 

J-POP歌手だってこれまで、米国デビューした人がいなかったわけでもなく、チャレンジして来た人はいるわけで、でもアニソンの方が認知度があるぐらいだったりします。

 

 

仮に「海外志向」に転換するとして、現地でラジオめぐりや、路上ライブ、酸欠しそうに狭いライブハウス出演、地道なCD配り活動からやり直すぞ!という意味なのか。

 

 

日本は確かにガラパゴスな業界ですが、「新グループお披露目!」というだけで、いきなりド派手にライブができたり、デビューしたばかりとは思えない動員数、ミリオン狙いの宣伝力、すでにデビュー前からドラマに出ている子は歌手デビュー前から一般知名度もあったり、事務所の力が強いので「温室」と言われればそれまでですが、かなりバックアップ体制、待遇は万全です。

 

 

その「温室」から、事務所の力も及ばない海外サバイバル市場に出て、数百人規模のオーディション(楽屋はない)に挑戦してこーい!という意味なのかな。実は、私はJ-POP界における「海外進出」という言葉の意味がよく分からないんですよね・・・

 

 

バンタンが売れたことで、アジアの歌手も世界に!という流れがあるのもわかりますが、彼らをデビュー初期から見て来た私としては、吹けば飛びそうな事務所から生まれたバンタンが、日本に出稼ぎしながら次の活動費を貯め、なかなか音楽番組でも1位がとれず、腐りそうになりながらも耐えた時間は、メンバーとファンの苦労と忍耐のたまものだったと思っています。そもそもの理由が、韓国国内だけではCD売り上げ、公演動員数の収益が上がらないため、彼らにとってはそれが生命線だったからです。

 

 

バンタンは「持たざるもの」から這い上がったわけですが、日本に居ればオーディションもなくドラマの主演が決まり、バラエティー番組にレギュラー出演、CMスポンサーも決まり、ドーム公演までできる「持てる者」な人たち、そしてそれを「伝統」のように繋いで来た中で(先輩の活躍により業界に強い影響力→その恩恵を後輩たちが受けて仕事が回って売れていくループ)海外志向というのは、その「流れ(日本での影響力)」を途切れさせる可能性があるため、これまで積極的ではなかったのだと思っています。

 

 

武者修行の覚悟で挑戦!という意味なのか、それとも、事務所の力(コネ、資金力)を駆使して海外大物スター扱いで活動、という意味なのか、そこも謎なんですよね。

 

 

きっとメンバーそれぞれに

 

 

裸一貫、挑戦してみたい!

 

 

という人もいれば

 

 

今いるファンを大切に(このまま日本で)

 

 

という人、意見も違って当然かと。

 

 

東方神起も韓国では有名事務所に所属していたものの、日本では無名でしたから、狭い部屋で共同生活をしながら、お互いに刺激し合って語学勉強をしていました(早く日本語を覚えるため、メンバー間でも日本語で話す)そんな下積み生活を経て、今があるわけですが

 

K-POPを見ていて感じるのは、海外活動がメインになると、韓国国内での人気や知名度なんて、あっという間に次世代に奪われてしまう、ということ。

 

 

ジャニーズは日本での影響力は強いですから、もしそれを維持したまま「海外進出(「海外」といってもどこかよく分からないのでエンタメ世界一の米国としますが)」というなら

 

 

(米)有名アーティストとのコラボ曲レコーディング

 ↓

(日)メンバーAがドラマ撮影&主題歌レコーディング

 ↓

(米)米国デビュー、プロモーション活動

 ↓

(日)Aのドラマ主題歌発売

 ↓

(米)ワールドツアースタート

 ↓

(日)メンバーBが映画主演撮影

 ↓

 

 

などと、都合よく書きましたが、現実は距離や時差の問題からそう簡単にはいきません。

 

K-POPがそうですが、海外活動中は国内の仕事は完全にストップしてしまいます。それをたまに帰国した時に日本での仕事もする、というのは無理があり、特にグループならメンバーそれぞれにスケジュールや、やりたい仕事&目標があって、俳優で人気な子もいますし、K-POPでも俳優業をしている子はグループ活動に不参加になるケースも多いです(それで揉めることも)

 

 

BTS、TWICEなどは、極限まで個人活動をそぎ落として、ここまでグループ活動に全集中して来ました。

 

 

これから個人活動に専念します(涙)

 

 

と、わざわざバンタンがファンに「第二章」を報告した姿が印象的でしたが、個人活動をやってるグループなんて普通にいる中、あえてファンに報告するほどのこと、つまり「第一章(9年間)」はそれだけメンバーが一丸となってグループ活動に専念してきた、という意味ですよね。

 

 

本当の「海外進出」なら、日本での活動(個人仕事を含)をいったん止めて挑むことになりますが、それでもやりたい!という強い意志がある人は、私はどんどん海外に出て挑戦して欲しいと思っていますが、日本での仕事もやりつつ「たまに海外で~」というのなら、実際には海外で活躍する、とまではいかないのではないでしょうか。

 

それとも、ただワールドツアーをしたい!という意味なのか?ド派手演出の日本のアイドルの舞台設営は、海外巡りをするには、ちょっと赤字になるかもしれないですね(^_^;)

 

 

K-POPはほぼ捨て身で挑戦した結果、日本や米国での「今」に繋がっているわけで、もし成功した華やかな姿だけを見て、海外だ!というのは「思ってたのとなんか違う・・・」という結果になるかもしれません。

 

 

J-POP、さらにその中でもジャニーズは、著作権に異様に厳しいので(権利を守って来た、とも言えます)、SNSや配信物での知名度拡散力をほぼ使わず、これまで活動して来ました。それが解禁になるだけでも、ずいぶんと違ってくるでしょうが、その反面、K-POPアイドルが日本市場で活動する理由の1つとして、この著作権の厳しさも魅力となっています。公演中の撮影禁止の徹底、配信やSNSで見ることができないので、ライブの映像化の収益の高さ、にも繋がっています。

 

 

サブスクなどの配信だけでも解禁すれば、もっと気軽に海外でも曲を聴いてくれる人も増えそうだけど、以前「サブスクを考えた人は地獄に・・・」と発して騒動になったアーティストがいましたが、制作側から見れば、サブスクの問題点もあるのでしょうね。

 

 

大手であり、資金力もあるジャニーズが本気を出せば、サブスクも全解禁して、各国の現地大手エージェントと手を組んで、宣伝費も投入して、著作も緩めて一気にSNSで画像や映像を拡散するなど、いくらでも売り込むことは可能でしょう。ただ「本気を出さない」には会社の方針もあるんでしょうし、今はそれで経営が成り立っているのなら「合わない人は辞める」という構図なのかな。

 

 

個人的には、ジャニーズはジャニーズのままでいて欲しいですけどね・・・もうそれが1つの「文化」「カテゴリー」だと私は思っているので。

 

私の周りにもいっぱいファンがいますが、みんなそれぞれ違うグループ、違うメンバーを応援しています。ドラマに出ている姿がかっこいい、バラエティーで見せる姿が可愛い、それぞれ魅力を発揮する場所、好きになるタイミングも違って

 

 

母国にたまに凱旋するワールドスター!

 

 

より、お茶の間でひんぱんに笑顔が見られる、親しみやすさも彼らの魅力なのかと。

 

 

J-POPにはJ-POP、K-POPにはK-POPの魅力があって、みんな揃って「BTS化」する必要はないと思っています。

 

 

メンバーやグループがそれぞれ違うように、ファンだって好みは様々です。韓国にだってジャニーズのファンはいますし、「違う良さ」があるからこそ、ファンは各タイプから自分の「推し」を選べる楽しみが生まれるのではないでしょうか。

 

 

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