韓国では日本より先に「住民登録番号」、いわゆるマイナンバー的なものが広く普及しています。
これは便利なもので、例えば、今回の新型コロナウイルスにおいて、行政が国民の行動なりを把握しやすく、管理が行き届きやすいメリットもあり、その点では有効に働いています。
日本はまだ保険証などとの紐づけもこれからですが、既に韓国では番号1つで、健康保険、パスポート、クレジットカード、が連動しており、咳や発熱で通院するだけで、医療機関が「住民番号」を照会すれば、その患者の海外渡航歴などが確認できるため、対応もしやすくなります。仮に問診で嘘をついても、意味がないのです。
そして、その人の行動パターンまで把握できますから、例として、ある人がコロナ陽性だったとして、昨日、ネットカフェに立ち寄っていたとしたら、その時間、その場所、にいた客、全ての情報がすぐに分かり、全員に通達もできるシステムとなっています。
ただ、その一方で「個人情報の保護」という観点から言えば、人気アイドルの番号は普通にサセンに知られていたりなど、個人情報は筒抜けな面もあります。
そして今、韓国で大きなスキャンダルとなっている「N番部屋事件」ですが、この主犯格が、ターゲットにした一般女性や、女性アイドル(N番の被害者にアイドルがいるとの噂も)の個人情報や弱み?を握るために利用していたのも、これまたこのような個人情報だったことが報道されました。
共犯として逮捕された男が、入隊で「社会服務要員」として区庁に勤務していたとして、この男が自身の勤務先の区のデータを流出させていたことが判明したようです(これも協力者は複数いたとか)。って
ええええ!∑(゚Д゚)
でした。
私はアイドルが「社会服務要員」をしている姿しか見たことが無かったので、驚きなんですよね。社会服務要員は行政施設に配属されることが多く、「〇〇センター」とかの案内員(ほぼ突っ立てるだけ)とか、区庁で働いていたとしても、例えば、配布物の仕分け係、だとか、いわゆる「雑用」、高校生のアルバイトでも出来そうな仕事をしているイメージだったので、そんなデータを見れるような配属先もあるのか?と・・・ちょっと危機管理どうなん?って思いました。
韓国の個人情報は色んなものと紐づけされているので、漏洩したら最後、すごく危険なものだとも思っています。「弱み」や「脅迫」のネタ(例えば、女性アイドルなら整形や産婦人科の通院歴とか?)になるようなことだって、あるかもしれません。
2年ほどで辞めちゃう人に、そんな国民(区民)の貴重データが入ったパソコンにアクセスできる権利が与えられるんでしょうかね?あまりにもそれはセキュリティ的に甘すぎないかい?と・・・思った次第です。もしくは、上司のIDを盗用していたとしても、それができる環境であることすら、大問題だと思うわけです。
マスクを政府が買い取って、国民番号で配布したりなど、何かと他国では今回の新型コロナウイルスの影響で、有効に活用されているイメージもありますけど
繋がっていることでの便利さ
繋がっていないことでの不便さ
があるのだな・・・と。
ま、そもそも、買い占めにしても、情報漏洩にしても、そんな身勝手な人がいなければ何の問題にもならないわけなのですが・・・悲しいけれど、悪意のある人はどこの世界にもいるわけでして、そいうことの怖さ、ですよね。