あたしは、あたしの故郷がすき。
てか故郷が嫌いな人なんてまっとうに育ってたらいないはず。
合併して市になってしまったけど、旧岩船郡荒川町を愛している。
荒川町はもう地図上に存在しないし、実家に帰ると周りは空き家ばかりだ。
小学校に通っていた頃、登下校で挨拶してくれたおばあちゃん。
蜂の巣を傘でがんばって落とした床屋さん。
庭の木にアゲハチョウの幼虫がたくさんいてびっくりしたおむかいさん。
みんないなくなってしまった。
コミュ症が半端無くて、明朗快活に挨拶してくれるご近所さんたちに目も合わせられない子供時代。
友達作れなくて虫や草花と遊んでばかり。
まーさすがにこの歳になると人並みの対人スキルは身についたものの、
当時のご近所さんともっと色んな話をしたらよかったな。
後悔先に立たず。
きっとあと20年もすれば、故郷は人がいなくなる。
そんな場所が日本中、世界中にいっぱいあるんだとおもう。
天災やダムで無くなるわけじゃない。
老衰なのかも。
たとえ人がいなくなっても、あたしの墓標はやっぱり故郷だろうな。