この記事の著者:Tarao Goo
はじめに
9月24日に、私が少しお手伝いをさせていただいた朝鮮人民軍に関する本が発売されました。今回はこの本について簡単に紹介していきます。
基本的な情報
- 発売日:2020年9月24日
- 著者:Stjin Mitzer & Joost Oliemans
- 言語:英語
- サイズ:A4サイズ(縦297mm×横210mm、厚さ約15mm)
- ページ数:240ページ
- 収録画像数(カラー):429枚
- 収録画像数(モノクロ):29枚
- 収録イラスト数:68点
- イラストレーター(兵士):Adam Hook氏
- イラストレーター(陸上装備):David Bocquelet氏
- イラストレーター(航空機):トム・クーパー氏
- イラストレーター(艦船):Anderson Subtil氏
- 価格:45英ポンド(約6100円)
- 出版社:Helion&Company社(イギリス)
- 北朝鮮軍隊が保有する装備
- 北朝鮮が独自に改修・開発した装備
- 北朝鮮と外国の軍事協力
- その他、同軍隊に関する基本的な情報
- 現時点で最も最新かつ正確な情報が掲載されています
- 今まで誰も知らなかった情報が多数掲載されています
- 世界で初めてイラスト化された装備が多数あります
- 北朝鮮の装備に関する疑問がある程度は解決されます
- 画像やイラストが多いので言語に不安があっても楽しむことができます
Helion&Company社の公式サイトから注文することができます。ネット通販では代表格となるAmazon社からでも注文可能です。
Helion&Company社から注文した場合は、
- 注文から到着まで約10日~2週間程度
- 月に1回程度5ユーロほどの割引期間がある
「『North Korea’s Armed Forces: On the path of Songun』は、北朝鮮ウォッチャーのインテリジェンス・コミュニティにおける混沌とした状況に秩序と一貫性をもたらすことを試みるだけではなく、今までに語られることが無かった兵器システムや近代化プログラムについての情報を大量に提供することによって、北朝鮮の脅威は殆ど存在しないという大いに蔓延している考え方が誤りであることを証明するものです。
北朝鮮の軍隊は朝鮮戦争における決定的ではない停戦から冷戦を通じて現代に至るまでの最も重要な出来事をマッピングしてきました。そして、(私たちは)大量の独自設計の兵器を調査することによって、朝鮮人民軍各軍の現状について特に重点を置きました。
この本では朝鮮人民軍の多くのプロジェクトや戦術が明らかにされるだけでなく、南北間の命を懸けた突発的な武力衝突と2010年の天安艦沈没や延坪島砲撃などの大惨事に関する今までに無い証拠に新たな光が投げ掛けられるでしょう。
さらに、朝鮮人民軍各軍の保有装備について最新かつ包括的なリストが含まれており、海軍および航空戦力の数的評価を提供します。
最近導入されたステルス・ミサイル艇、弾道ミサイル潜水艦や主力戦車の系譜から、ほとんど無視されてきた独自の航空機産業まで、事実上すべての独自の兵器システムが広範にわたって論じられています。
この独占的な本は、70以上の詳細な色つきのアートワークと徹底的な研究と分析を経て作られたさまざまな地図と同様に多くのユニークな画像付きで、その多くは今まで一般の人々には全く見ることがなかったものとなります。
衛星映像の精査、北朝鮮の宣伝放送のチェックとアメリカ国防総省からの情報を慎重に調査することを通じて、朝鮮人民軍各軍の進歩を明らかにしました。
この本にはほぼ全ての「隠者王国(注:17~19世紀の朝鮮に付けられた名前と閉鎖的な北朝鮮を掛け合わせている)」に関する軍事的功績が含まれており、通常戦と非対称戦の両方における北朝鮮の能力の正確なイメージを提供します。
この本は特に北朝鮮の軍事力に関心を持っている人や、矛盾した主張とこの閉鎖的な国家についての現在のインテリジェンスを構成する誤った情報の「地雷原」によって提起された多くの疑問に対する答えを探す人のために書かれました。」
そして、この本の日本語版が2021年9月上旬に発売されることが決定されました。ご期待下さい。