80分というタイトに刻まれた編集に載せテンポよくイベントを消化いて行く進行スタイル。皮肉と当てこすりに満ちた作風+ポップカルチャーへの多大な依存を見ると、幼いお子様連れの若カップルというよりは、むしろティーンエイジャーを狙った作品のように見えます。米国での広告宣伝経路が今一つクリアでなくこれはインディなのかスタジオ作品なのか? よく判らないママに観劇に望んだのですが、あとで調べてみたら、配給はディズニー支配の強まったミラマックスから離れハーヴェイ&ボブ・ウェインスティンが新たに起こした新興の The Weinstein Company でした。なるほど、どうりで童話ベースのアニメで居ながらお子様向けでないし、またメインストリームの宣伝チャンネルも使わない(使えない)わけです。
風に聞く噂では、TVシリーズから設定だけを借りて、中身と雰囲気はがらりと変える気らしい。マイケル・マン監督曰く「過去にそんな TV シリーズが存在しなかったかのように映画を作っている。単なる作り直しなんてするつもりは無いよ」という事で、80 年代特有のシンセを刻むフラフラに軽~い音楽も、ソニーの唯一の家族「エルビス」ことペットのワニも映画には現れないそうな。
目を驚かさせる最新のスタイリッシュに尖ったアニメもたしかに楽しいですが、刺激の強さのインフレに溺れた身には、時にこのような素朴でストレート、素直で簡単な面白みもいいもんだなぁ、と改めて思う今日この頃です(単に歳を取った、という事なのかもしれませんけど)
いや実際、昨今ボックスオフィスを沸かせるエッヂーな 3D アニメでモダン・クラシックと成り得る作品はそうそう多くないと思ったりもするわけです。10年後に本作と見比べて、見劣りしないアニメ作品ってどれだけあるかなー、と、そんな事を思ったりしました。
32年間にわたり、ミネソタ州セント・ポールのフィッツジェラルド劇場から生中継で毎週末放送されていた長寿ラジオ番組「A Prairie Home Companion」は、その終わりを迎えようとしていた。ラジオ局はテキサス系の大企業に買収され、そのオーナー(トミー・リー・ジョーンズ)は時代遅れの儲けが出ない番組に興味が見出せなかったのだ。
今日はその最終回を迎える日。警備係(ケヴィン・クライン)は、打ち切りを決めたお偉方が見学に来るので緊張気味。多数のミュージシャンが演奏の準備を進める舞台の裏では、風変わりな芸風のカーボーイ・デュオコンビ(ウディ・ハレルソンやジョン・C・ライリー)がたわいのない会話を交わし、番組の華でロートル姉妹カントリー・デュオ(メリル・ストリープ、リリー・トムリン)は不機嫌な娘(リンジー・ローハン)を気遣う。
最近、ジェームス・フランコ主演「Annapolis
」(←愛と青春…のマルぱくりみたいな映画でした)を演出したばかりのジャスティン・リン監督による「ワイルド・スピード
」(原題:The Fast and the Furious)フランチャイズの最新作。舞台はなんと夜の東京。実は密かにロブ・コーエン監督の「ワイルド・スピード」第1作は大好きなもんで、この作品、期待度が高かったのです。予告編で日本人のお姉ちゃんの「セット~」と言う台詞は、間違いなく英語の「set」ではなくカタカナの「セット」だし、ひょっとしてひょっとしたら本格的で硬派なストリート・レース映画になるかも、なんて事も思っていたのですが…
やっぱり根底に流れるアメ車崇拝とか(RB26をマスタングに載せるのが最強ってか?)、浮きまくっていた小錦とか、不満な点はもちろん山ほどあるんですが、(米 EW 誌上での評価はD+、IMDb の評価は 3.5点/10点満点--6/16現在)ですもん)、自分はいろんな意味で非常に楽しんだ作品になりました。最後にちょっと嬉しい(?)カメオ出演もあったりして、更に大満足。自分がいかに馬鹿映画が好きなのかを再認識しました。ひょっとすると馬鹿映画量産帝国のユニバーサルを応援するためにも DVD 買っちゃうカモ?
米国での配給は、ハーヴェイとボブ・ワインスタイン兄弟が運営する新会社の The Weinstein Company。 同兄弟が1979年に設立したミラマックスは、秀作ドラマ映画を海外から買い付け米国で公開する手法が大成功。「イングリッシュ・ぺイシェント
」とはじめとして、ブルトーザーでかき集めるかのようにオスカーの各賞をかっさらっていった活躍は記憶に新しい所。
1993年に70億でブエナビスタ(ディズニーの娯楽部門)に買収されてからも、創設者兄弟が直接コントロールする状態が続いていましたが、「華氏911
」などの公開をめぐり深く対立(ディズニーって、ポリシーは無く金になることはなんでもやる、というイメージがあったんのですが…)
結局二人は 2005 年に独立・前述の別会社を創立。「スクリーム
」フランチャイズなどを生み出した若者向け映画の製作部門 The Dimension Films も引っ越す事になったのだとか(タランティーノをはじめとする映画人達も一緒に移籍したらしい)。
そんな与太話は置いておいて、この作品、前評判がえらく高かったので、それなりに構えて観に出かけたのですが、意外なまでに俗っぽく B 級色の強い大衆作品でした。ジュディ・デンチとボブ・ホスキンスの距離感の取り方は、劇中の設定もそれを生かす演出も巧いなぁ、とひどく感心しましたが、それ以外はかなりベタベタ。文芸作品だと構えず、気楽に見られるコメディとして期待するのが正解だったのかもしれません。