仕事を任せるとは
今も昔も、そしてこれからもですが、
「仕事を任せる」ということは経営リーダーを初め、
リーダーと名のつく人や専門性の高いプロフェショナルな人にとっても、
大事な事であることは間違いありません。
仕事を任せるとは何を任せることなのでしょうか?
もちろん!仕事でしょ?
という答えが返ってきそうですね。
何か禅問答のように感じられる人もいるかもしれません。
チームビルディングに限らず組織創りの基本として知っておくべき事は、
仕事を任せるとは「意思決定」の権限を預けることだということです。
世間の現状を少しデータでお伝えすると・・・
・意思決定の権限はより下位層(メンバー)に移譲されている・・・41%
という仕事環境の中で、
・1人で業務を完結できない・・・74%
・不確定要素が大きく次に何が起こるかが予期しにくい・・・73%
という実情が発表されています。
(出展:株式会社富士ゼロックス総合教育研究所 人材開発白書2011)
32%の人が、自分で決めることが出来ずに仕事をしているということです。
これは何を意味しているのでしょうか?
つまり一回一回、何か出来事が起こるたびに、上司に相談して判断を仰ぎ、
それを伝えているということを仕事にしています。
会社の中ではこれを報告・連絡・相談と言われることも多いです。
仕事をされている方、リーダーの方は報・連・相は大事だと学び、
それを部下にしっかりさせている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、本当にそれは必要な報・連・相なんでしょうか?
チームビルディングの定義からすれば、
この32%は、少し刺激的な言葉で言うと
【伝書バト】、もっと言えば【ガキの使い】です。
そして、これこそハッキリ言って人材という経営資源の無駄遣いです。
思い当たる節はないですか?
ガキの使いになっている報・連・相に・・・。
あなたは本当に『意思決定』を任せていますか?