投資家心理がICO市場に及ぼす影響 | KOZJIN Japan

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ICOブームの人気が下り坂になって1年以上になりますが、短期的な改善の兆しは未だに見えません。

 

その主な原因として挙げられるのが

・ICO市場の低迷

・ICOによる資金調達への当局の規制強化

の2点です。

 

このICO資金調達の変化について、具体的な数字を挙げてみましょう。

 

2018年6月の1カ月間で、最終的に9億米ドル以上(8/26現在の為替レートで950億円以上)の資金をトークンセールで調達しました。

2018年の1年間で、1253件のICOプロジェクトが、78億米ドル以上(8/26現在の為替レートで8250億円以上)の資金を調達し、プロジェクトを完了しています。

この年は12月を除くと、毎月2億米ドル以上(8/26現在の為替レートで211億円以上)の資金がICOで調達されました。

 

一方2019年になってからは、1億米ドル(8/26現在の為替レートで105億円以上)を上回る資金を調達できたのは、3月と5月のみです。

 

また、ICOバブルの頃に調達された多くのトークンの資産価値は、公開後大幅に下落しています。

 

 

ところで、この市場にもう一つ大きく影響を与えるものがあります。

 

資金調達市場と暗号資産(仮想通貨)全体の市場心理が密接に関わっていると聞いても、驚く人はあまりいないでしょう。

暗号資産市場の動きは投資家心理(センチメント)と密接にリンクしています。

 

相場が上向きになると人々は貪欲になり、その結果取り残されることに不安を感じるようになります。

 

同様に、相場が下落傾向になると、人々は損失をおそれて深く考えずに自らの暗号資産を売却してしまいがちです。

 

次回は、この投資家の心理をもう少し掘り下げてみたいと思います。