「 13 春旅Ⅰ 第14回さぬきうどん旅⑦ 2日目 志々島観光へ 」
安並、橙家を後にして詫間・宮の下港へ。
さぬきうどん旅初期では朝から昼過ぎまでうどんを食べ、昼下がりを瀬戸内海の島々でのんびり過ごすという
パターンがあったがここ数年ご無沙汰だった。
今回の島の候補はまだ行ったことのない志々島、直島、男木島の三つだった。
しかし現在瀬戸内海の島々では瀬戸内海国際芸術祭という期間中。
こういうので島を盛り上げるのは必要だが、自分が好きな瀬戸内の島はゆっくりとした時間。
直島と男木島は参加していたので必然的に志々島になった。
詫間・宮の下港12:45→13:05志々島15:50→宮の下港(片道330円)
橙家からすぐの場所に宮の下港はあった。港近くにレンタカーを停め、乗船。


座席では高齢者のみ数人。皆寝ていた。ローカルな空気が流れていた。20分のプチクルーズ!
天気が曇りになったのが残念だが鏡張りの静かな海に島々を見ながらの船旅は気持ちがいい~
残り10分はデッキに出て海の風を浴びる。志々島が見えてきた。20分はあっという間の時間だった。


志々島に到着。
4,5人の乗客が降りた。観光客は自分だけに思えた。
志々島は人口30人程度。漁業が盛んだったみたいだが子供がいないので学校もない。
「 男はつらいよ 」「 機関車先生 」のロケ地になっていたらしい。


船から降り、地図をボーと見ているとすぐに周りから人がいなくなり静寂な時間が流れだした。
小さな島だが足がないのでチャリが欲しい。近くにお婆ちゃんに「 レンタサイクルありますか? 」と聞くと
「 そんなもんないよ 」「 これでよかったら貸しちゃるよ 」と自分の乗っていたチャリを勧めてくれた。
本当にありがたい。「 乗り終わったら、そこに置いといてね~ 」と去って行った。
このおおらかな島の人の心遣いが嬉しい。早速、島を探検へ。
まずは港からすぐの埋め墓へ。

火葬が当たり前の日本でまだここは土葬らしい。しかもこの島は両墓制で遺体を埋める墓とお参りする墓が別々らしい。カラフルでお墓の暗さがなくていいかも。桜島の墓も灰がかぶらないように屋根があったなあ。
島の東に行くと花が咲いていていたが、すぐに行き止まりで引き返し、また港に戻ってきた。


この島の唯一の観光地である大楠へ。自転車で行ける平坦な道は島の海沿いだけで
あとは狭い家の間をぬうようにして伸びる細い坂道のみだった。(下の写真のような感じ~)


坂が急になってきたので自転車を途中に置いて山道を登ることにした。
普段をスポーツをしているので走るのはいいが自動車にどっぷりつかっているので歩く方が疲れる。
さらに急な坂道がかなりきつかった。ただきつい分、眺めもいい~

大楠に行く前に展望台の標識があったのでそちらに行くことにする。
道がさらに狭くなった所で人の声が聞こえてきた。
この島に来て初めての人の声かも。広々とした畑のような所に2人の女性がいた。
自分「 こんにちは 」と挨拶すると「 観光ですか? 」と声をかける。
自分「 さぬきうどんを食べに来ました 」と言うと「 どこが好きですか!? 」と聞かれたので
自分「 いっぱいありますが中村と安並かな 」というと「 え~安並知ってるの!? 」と驚かれる。
自分が札幌から毎年のように讃岐うどんを食べに来ていろいろな店を名前を出したり、瀬戸内海の島の名前を出すことに2人は驚き話が弾んだ。そしてここは展望台でなくこの人が島から無料で借り上げ畑として耕しているという。Tさんは、沖縄から結婚して多度津に住み始め30年は経つと言う。地元のケーブルテレビやコーヒーショップで働いているらしい。この島に憧れ、この「 天空の段々畑 」で沖縄の野菜を作り,売り出すことが夢らしい。
話上手で行動力があり,夢がはっきりしている人なので年齢以上に若々しく見える。
もう一人のHさんはTさんと同じコーヒーショップで働いていた縁で今回岡山から初めてこの島に来たらしい。
話が弾みTさんの案内で島を案内してくれることになった。Tさんは島の隅々まで知っておりどんどん歩いて行く。まずは一番の目的の大楠へ。案内板がある所でなく違うルートで行くことなった。
その途中展望台のような所から瀬戸内海を眺める。素晴らしい絶景だ。


この展望台はこの志々島を守る会のコーヒーショップのマスター達がが作ったらしい。
さあお目当ての大楠へ。Tさんがスイスイと案内してくれる先に大楠が見えてきた。

デカイ!写真で見るより巨大で凄い枝の長さだ!!これは素晴らしい~~ パワースポットだあ~


しばしこの大楠を眺めていた。何かに見つめられているような感じがする。
小さな島の裏にこんなに巨大な大楠があるとは…。ずっと木の下にいたい気分だった。

高さ12M、幹回り12M,樹齢1200年で香川県の天然記念物らしい。皆さんもうどん旅とセットでどうですか!?

その後もTさんは獣道をズンズン歩き花の段々畑やヤギの小屋などを案内してくれた。


港近くには子供もいた。春休みを利用して祖父母に会いに来ているらしい。
?いつも子供が元気にこの島にいればいいのに…このままだといつかこの島から人がいなくなる。
そうならないように志々島を守る会は地道に活動しているらしい。
TさんとHさんのおかげとても楽しい時間となりあっという間の3時間だった。
志々島。去りがたし…
