京都グラフィーと消えた画像 | 写真家・小澤太一の『logbook』

写真家・小澤太一の『logbook』

小澤太一のなんでもない毎日の記録集

北関東で行われた『モーレツ修学旅行』のワークショップから東京に戻ったのが夜21時。

一瞬だけ荷物を家に置きに戻り、シャワーを浴びたら、ライカ1台だけ持って夜行バスに乗車。

 

この2日間ほど、ほとんど寝られていなかったので、夜行バスでぐっすり快眠。

朝5時半に京都着。

 

初の『京都グラフィー』

かなり駆け足になりましたが、京都の上から下までを、延々歩き回りました。

 

<自転車が便利>…という話をよく聞きつつ、<意外と置き場所がない>…という話もあり、

そんなことならある程度は知っている自分の足を信じるか…とほぼ自分の足に頼りました。

(大きくエリアを移動する時だけ、電車やバスを使いました…)

1日目、4万歩超え。

2日目、3万歩超え。

2日間でほとんどの会場、そして京都グラフィーだけでなく、京セラ美術館で森村さんとか、

何必館でサマラッティとか、駅ビルで平間さんとか…

あと楽しみにしていた『ポンペイ展』も見まくりました。

列記してみると、二日で65個の写真展を見たようです。

 

二日目の夜に京都駅で知人と偶然会って、

一緒にとんかつを食べつつビールをたらふく飲んでしまい、

おまけに写真も撮って楽しい時間を過ごしました。

その後、東京方面に一緒に新幹線に乗ったのですが、

そこでSNSに写真をアップするためにカメラからケータイに画像を転送しようと思ったら、

うっかり間違ってカードを初期化してしまいました。

 

この二日間に京都で撮った画像が、全部消えました…………。

人生で2回目の『うっかり初期化』。

 

もちろんこういう時に、どう対処すればいいのかは職業カメラマンなのでわかってはいます。

カードをそのままの状態でシャッターを切らず、

家に戻ってからデータ復旧ソフトでリカバリーすればいいのです。

 

たぶん二日で1,000枚近く撮っているはずなので、

全部の画像を復旧しようとすればソフトに5,000円〜10,000円前後かかると思います。

僕が試したソフトだと2GBまでの画像は無料お試しで復旧できるのですが、

プレビュー画面で必要な画像はどれだろう?…と思って見直すと、

思いのほか、必要な画像はありませんでした。

 

そこで、これも何かの運命かな…と、敢えて撮った画像を消したままにすることに。

 

保存しておくことよりも、保存しておかなかったことで、より記憶に残るような気がして…。

それが京都グラフィーで僕が得たことなのかもしれません。

 

と言いつつも、こっそり3枚の画像だけ、復旧しておきました。

そのうちの2枚は上のものです……そしてもう一枚は内緒です。

 

みなさんもお酒を飲んで上での画像のデータ転送は、くれぐれもお気をつけください。

 

【最近見た写真展】

71:『The Absurd and The Sublime』ギイ・ブルダン<京都文化博物館 別館>

72:『Irving Penn: Works 1939–2007. Masterpieces from the MEP Collection』アーヴィング・ペン<京都市美術館別館>

73:『Rûh|Spirito』マイムーナ・ゲレージ<嶋臺ギャラリー>

74:『BORN-ACT-EXIST』イサベル・ムニョス×田中泯×山口源兵衛<誉田屋源兵衛 黒蔵、奥座敷>

75:『世界報道写真展「民衆の力」─1957年から現在までの抗議行動のドキュメント』<堀川御池ギャラリー>

76:『予期せぬ予期』鷹巣由佳<y gion>

77:『人魚の涙』サミュエル・ボレンドルフ<琵琶湖疏水記念館、蹴上インクライン>

78:『いろのまこと』プリンス・ジャスィ<ASPHODEL>

79:『いろいろ  アクラ──キョウト』プリンス・ジャスィ<出町桝形商店街>

80:『ジャパネスク 〈禅〉』奈良原一高<両足院(建仁寺山内)>

81:『NEW SKIN』細倉真弓<HOSOO GALLERY>

82:『ZAIDO』地蔵ゆかり<HOSOO GALLERY>

83:『豊穣』鈴木麻弓<HOSOO GALLERY>

84:『A NEW RIVER』岩根 愛<HOSOO GALLERY>

85:『焦がれ死に』殿村任香<HOSOO GALLERY>

86:『Negative Ecology』𠮷田多麻希<HOSOO GALLERY>

87:『Eagle and Raven』稲岡亜里子<HOSOO GALLERY>

88:『sawasawato』林 典子<HOSOO GALLERY>

89:『ILMATAR』岡部 桃<HOSOO GALLERY>

90:『mutation / creation』清水はるみ<HOSOO GALLERY>

91:『Machiya Vision』京都市景観・まちづくりセンター × KYOTOGRAPHIE<八竹庵(旧川崎家住宅)>

92:『北欧、光の調べ』ペンティ・サマラッティ<何必館・京都現代美術館>

93:『SHINING WOMAN PROJECT at KYOTOGRAPHIE 2022』<Sfera>

94:『ONE : ひとりってすごい〜ひとりはすべてに、すべてはひとりにつながっている〜』子ども写真コンクール展 2022<EIZIYA ZOU 4F>

95:『Forever mine』アンナ・ベディンスカ<くろちく万蔵ビル>

96:『心の糸』松村 和彦<くろちく万蔵ビル>

97:『私たちがうまれなおす日』西村 楓<くろちく万蔵ビル>

98:『in the picture』飯田 夏生実<くろちく万蔵ビル>

99:『Blue Persimmons』岩波 友紀<くろちく万蔵ビル>

100:『850nm』林 煜涵<くろちく万蔵ビル>

101:『むすひ』高杉 記子<くろちく万蔵ビル>

102:『家』王 露<くろちく万蔵ビル>

103:『in the picture: side-B』飯田 夏生実<京都駅ビル7階 東広場北ピロティ>

104:『ジャパンフォトアワードエキシビジョン&イントゥイション』柏田テツヲ、前田 直宏、畑 直幸、伊藤 颯、イントゥイションアーティスト<ホテルアンテルーム京都>

105:『Clément Ouvrard』ケレメン・ウヴェラル<アンスティチュ・フランセ関西-京都、Cafeと2階>

106:『ローズ』南 新也<ギャラリー16>

107:『エイリアンの子』伊藤 妹<レインホテル>

108:『CUT OFF』田口るり子<ギャラリー ガラージュ>

109:『アディワシ ~ 大地と生きる人々』松岡 宏大(KAILAS)<bonon kyoto>

110:『There is the hole』堀内 恵<元Lumen gallery 空き店舗>

111:『The place』キセキミチコ<ギャラリーメイン>

112:『瞬刻のタブロー』千々岩 孝道<Len Kyoto Kawaramachi>

113:『美しく樹が繁る日本で』マイカ・ガンペル<京都府立府民ホール アルテ>

114:『name is kyoto』酒井一貴<ヴォイスギャラリー>

115:『チマ・チョゴリの佇まい』呉 夏枝<ヴォイスギャラリー>

116:『Live madness with thorough sanity』ウエマツ タケシ<haku kyoto>

117:『光の音』中村 ハルコ<GOOD NATURE STATION 4F GALLERY>

118:『変わりゆく京都/変わりゆく大邱』京都写真家協会 越智信喜、川西善樹、草木勝、閔雄基、朴淳國 他25名<四条通地下通路>

119:『SKIP 07 -MIRRORS OR WINDOWS ?-』Photo Circle SKIP<京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク>

120:『Lost village』清永安雄<京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク>

121:『一枚の写真』<京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク>

122:『d●●● p▲▲ i■■■■』MUGA<COCOTO>

123:『Neighbor's awaken.』宮下 直樹<Sentido>

124:『なでしこ』フラヴィオ・ガッロッツィ<松栄堂 薫習館>

125:『祈り』高木 直之<モガナ>

126:『バーチャル世界の食卓』水野 啓、澤崎 賢一<SOCO>

127:『The Crown Letter』コロナウィークリー日記・世界各国の女性アーティストの視点<アンスティチュ・フランセ関西-京都>

128:『POST NATURAL HISTORY - ARCHEOLOGY OF THE FUTURE』ヴァンサン・フルニエ<つぼみ堂>

129:『Style Photo DARK 2021−2022』橋本 充<百万遍PUBBAR>

130:『遠い真実の影』イェンツ・サンドハイム<キカ・ギャラリー>

131:『Narrative & Non-Narrative』伊賀美和子<HRDファインアート>

132:『仄仄』佐藤 素子、須賀 由美子<be 京都 gallery>

133:『ワタシの迷宮劇場』森村泰昌<京セラ美術館>

134:『I see this world with Leica』大杉隼平<ライカギャラリー京都>

135:『津波の木』畠山直哉<PURPLE>

136:『うきま』本田 光<エプサイト>

137:『KISS – Keep it simple stupid.』内川昌平<72ギャラリー>

138:『曙光・始発列車』かわい さとし<キヤノンギャラリー銀座>

139:『NO BOUDARIES』<丸の内フォトギャラリー>

140:『”赤い帝国”の崩壊~ソ連邦・ロシア 共産党の瓦解~』桑原史成<アートスペース丸の内>

141:『「織作峰子の写真教室」作品展』コミュニティークラブたまがわ< CO-COフォトサロン>

142:『静かな時間に』𡈽屋じゅり<ソニーイメージングギャラリー>

143:『四季の出会い』下井草写友クラブ<富士フォトギャラリー銀座>

144:『人と情景』高橋伸哉、コハラタケル<フジフイルムイメージングプラザ>

145:『中国 雲南面影』古屋行男<フジフイルムスクエア>

146:『「飛行千景」 ―飛行機の織りなす幾千もの情景―』松井 一記<フジフイルムスクエア>

147:『見つかる!あなたのプリントデイズ展』<フジフイルムスクエア>

148:『身近な水辺に棲む青い宝石 ~東京郊外のカワセミ~』須藤幸司<フジフイルムスクエア>

149:『JAZZ GIANTS 1961-2013』中平穂積<kkag>

150:『Pond – Dodo -ひとりのコンテンポラリーダンサーとのコラージュ –』徳永數生<ルーニィ>

151:『Awareness』安達ロベルト<ルーニィ>

152:『New York,The City of Freedom』塙真一 <MONO GRAPHY>

153:『視点 地点 -GROUND RESUME-』喜多研一<ギャラリーヨクト>

154:『モニタリング / Monitoring』田 凱<トーテムポールフォトギャラリー>

155:『昨日』佐藤充<プレイスM>

156:『ハレ ときどき』小島三幸<REDフォトギャラリー>

157:『still life たとえば静止した運動の会話のような、』山門恭彦<蒼穹舎>

158:『Recollection』澤本玲子<アイデムフォトギャラリーシリウス>

159:『また会いにきちゃった』三枝 道夫<OMシステムギャラリー>

160:『UNDERWATER PHOTOGRAPHERS』<OMシステムギャラリークリエイティブウォール>

161:『神々の水系』高橋宣之<キヤノンギャラリーS>

162:『My Work, My Life.』故島永幸<キヤノンオープンギャラリー>

163:『Animals』吉野信・飯島正広・福田幸広<キヤノンオープンギャラリー>

164:『My Hasselblad 2022』<ナダール>

165:『西川貴教 五十而知天命』<Nine Gallery>

166:『古寺巡礼―土門拳が切り取った時間―』<写大ギャラリー>

167:『UNTITLED RECORDS』北島敬三<ニコンプラザ東京>

168:『古い生命』柴田慶子<ニコンサロン>

169:『Healing』KR<ニコン フォトスクエア>

数字は4月から見た写真展の数です