コロナの問題だったり、また地方在住だったりして、写真展会場にお越しになれない環境にも関わらず、『写真を買いたい!』とメッセンジャーなどで問い合わせをいくつかいただくことにびっくりしていると共に、その連絡に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
会場にお越しになれない、ということは細かい部分が見えない、ということですよね。写真というのは、ただ絵柄を見るだけでなく、そういう見えにくい部分が大事なことも多いです。繊細なディテールだったり、微妙な奥行きだったり…なんてのが一例ですが、だからこそプリントして作者のこだわりを入れるわけで、それがゆえ、ある程度の金額で売買されるものだと思うんです。
その大事な部分が見えない環境の中でも、そして写真としては安い価格だと思いますが決してお茶飲むような気軽な値段ではない価格の…というか、そもそもブログやFBなどには値段を出していないにもかかわらず、『買います!』と言っていただけるのは、きっとこれまで販売してきた作品の品質を知っていただいているとか、コザワが出すものなら任せて安心だ…と、もしも思ってもらえてたとしたら、それはなおのことうれしいなと思います。
ちなみに今回の額については、ルーニィに相談して決めたクリーム色の優しい額。これはナウルの自然らしさが一番伝わる額だと思っています。エッジが鋭い金属額は写真を『作品』のように魅せてくれる効果がありますが、今回はそういう『作品感』よりは、ナウルの優しさが等身大で伝わって欲しいな…とあの木製額を選びました。『よそいきの格好良さ』より『いつも通りの心地よさ』を大事にした額選びです。よくわかんないですね、この表現(笑)。
またあまり伝えていませんが、あのマットも普通のマットじゃないんですよ。購入してくれた人はぜひ表面を見てみてください。きっと『あっ!』と思うでしょうから…。これはルーニィで相談している時にアイデアをいただいて、『それ、採用させてください!』とお願いしたこだわりのマットなんです。そんなわけで『たかが額装…されど額装』だと思っています。
地方からでも、いろんな人がFBにあげてくれた写真を見たりして『なんかあの写真、どんなのか見たいなぁ…』とか『ちょっとだけ気になる写真があるんです…』とか『そもそもいくらなんだろう?』とか『そんなに言うのなら一度買う、ということを体験してみようかな』とか……、お気軽にメッセンジャーで構わないのでご連絡いただければと思います。写真展が終わる明日22日までなら、いつもの僕の作品の定価よりは、買いやすい値段で販売していますので。
いつも写真展で作品に値段をつけるときには、いろいろ悩みまくって値段を決めています。僕は作品を買ってみたいと思っていただける人にはなるべくハードルを低く、買う行為や飾る楽しみ、額装にこだわる沼(?)を体験していただきたいと思っています。なのでなるべく安くはしたいんですが、それでもめちゃめちゃ安くはできないんです。なぜなら今までも作品を購入してくれた人がいるからです。その人たちの応援があって、今写真を撮れているわけなので。『自分はすごい高く買ったけれど次に同じ写真がすごい安く売ってた』…なんてちょっと嫌じゃないですか(笑)。だからこそきちんと作品の売価に定価を決めたり、その定価に対して写真展などのイベントの時には値段をどのようにするかを決めたりしています。ちゃんと自分の作品の値段について管理をすることによって、みんなが買ってよかったな、と思ってもらいたいなと思っています。
そんなわけで写真を一枚アップします。これが今回こだわった、ルーニィの木製額です。中の写真も、モニター越しでは微妙な部分が全然伝わらないと思いますが(笑)、会場でぜひ近くで見て細かいところを感じていただきたいし、モニター越しでは伝わらない部分こそがこの写真で伝えたい部分なのです。