なぞ多き麺「麦きり」 | コザルキッチン

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庄内の観光案内などで必ず紹介されている「麦きり」。


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この「麦きり」が一体何なのかが、かねてからの私の疑問。

庄内の方々はこれを「うどん」とは呼ばないとのこと。

「麦きり」と「うどん」には地元の人にはわかる一線が引かれているらしい。


ざっとネットで調べてみると、諸説あるけれど今ひとつ腑に落ちない。


「生麺を『麦きり』といい、乾麺を『うどん』という」

→乾麺の「麦きり」という商品が存在する。


「大麦粉を打ったものを『麦きり』という」

→ほとんど「麦きり」の材料は小麦粉ではないだろうか。


「小麦粉(麦)を打ち、包丁で切るから『麦きり』という」という説が一番納得いくけれど、うどんも同じことだし・・・、と思うとまた気になってしまう。


気になることは色々あるけれど、難しい話は置いといて。

「松ヶ岡開墾場」の中にある食事処でいただいた麦きりはツルツルとのど越し良く、つゆもとてもおいしくて、暑い日の昼食にぴったりでした。


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一緒にいただいた卵を固めた寒天は、鶴岡のハレの食事に登場するものだそうです。

その甘みを味わっていると、昔から続いてきている郷土の味ということがよくわかります。


それにしても、米どころ庄内で、どうして粉ものが定着しているのだろう?

麦きりは冷たい「もり」で食べるのがスタンダードなのか?

麦きり専門店のほとんどは夕方で閉店してしまうようだけど、夕食には歓迎されないものなのか?


「麦きり」についての興味が俄然強くなってきてしまったので、次回の庄内行きでは麦きり専門店に行き、メニューをしっかり見て、気になるものを食べようと思います。


オススメのお店など、麦きり情報がありましたら、ぜひ教えて下さい。


麦きり食べたくなってきた!