4月14日まで上野の東京国立博物館で開催中の『中尊寺金色堂展』へ行ってきました。

歴史バカのワタクシ、かなり楽しみにしていました。

その時の体験をもとに、これから行く方々へのアドバイスをしたいと思います。

 

 

前置き長いの嫌いなんで、結論から申し上げます。

ゆっくり見たいなら、観覧日は極力平日、それも金曜17時以降がおすすめ=金・土曜のみ19時まで開館。

なお当日券を見せれば、当日は再入場が可能なので、混んでいたら出直せます(むしろそうした方がいい)。

 

週末は入場制限するほどの激混み、平日でも開館前から並んでるそうです。

数々の人気展覧会に行った私の経験では、午前中~午後早めの時間帯は「このあと食事や買い物を楽しもう」と考えてる方+学校の団体で混みます。

 なので、今回は最初から遅めの時間帯を狙いました。

 

 東博はものすごく広いので、中尊寺展だけで終わるのはもったいない。

2時頃に到着後は、もう一つの特別展『本阿弥光悦の大宇宙』へ。名前ぐらいは知ってましたが、天才・光悦の作品(国宝や文化財も多数含む)110点を一堂に集めたこの展覧会も見ごたえ十分です。マルチな才能を持った風変わりな方で、頭もすごく良かったんだろうな。もっと有名になってもいいですね。所要1時間半ほど。

 

この時4時でしたが、まだ混んでいるなんて、さすがは中尊寺展です(それでも週末よりはるかにマシだそう)。なので、1回目はサーッと見て全体を把握。いったん出て、常設展へ。常設展とはいえ、1000年以上前の大型仏像(高さ2~3m)の本物(そんな貴重なもの、むきだしにして、だ、大丈夫?!と思いました)が展示されていて、さすがは日本一の博物館。何回か来ていますが、数年に一度なので改めて「やっぱりすごいなあ」と思いました。

 

5時過ぎたので中尊寺展へ戻ると、今度は空いていました=なので、私は3周してしまいました。

 会場は部屋一つ分で広くありません(所要30分程度)。「これだけ?!」と言ってる人がちらほら=うん、気持ちはわかる笑。だから観覧料1600円は「常設展込み」と考えてください。

 しかし「これだけ」でも中身がすごい。展示品はすべて国宝、天下の中尊寺の仏像(12世紀)を目の前に見る機会なんて、ほとんどの人はこの特別展ぐらい(たぶん生涯に一度きり)でしょう。目に焼き付ける想いで、拝観しましょう。

 

特に印象に残ったのは、本尊・阿弥陀如来像(国宝)。とにかく他のお寺さんの仏像とは全然ちがう、「これは魂が入っておられる」と思いました。そのせいか、魅入られてしまって30分ぐらい見つめている方がいました=うん、気持ちはわかる。

 中尊寺は奥州藤原四代のお墓も兼ねています。寺に眠る藤原氏の想いや、これを刻んだ仏師の力、この寺に向けられた人々の信仰心などが、仏像にパワーを与えているのかもしれません。会場入り口の8K映像も素晴らしいですよ。

 

こちらは会場内で唯一撮影できる金色堂模型

 

久しぶりに、また平泉を訪ねたくなりました。